疲れたと感じているあなたへ【暮れの酉 幸せに気づくエッセイ♯7】

2025.06.30 LIFE

占い好きのあいだで当たると評判の占い師、暮れの酉さん。彼いわく、「運がいい」とは“幸せに気づきやすくなっている状態”のことをさすのだそう。誰のまわりにも幸せのきっかけはあるのですが、運が悪いとその幸運に気付きづらくなってしまいます。巡ってくる幸せを逃さないようにすることが大切なんですって。


そんな暮れの酉さんからのお守りのようなエッセイが電子書籍『あなたの目の前にある 幸せの気づき方』(暮れの酉)になりました。ながらくオトナサローネで連載されていたエッセイは、「読むとまるで占いに行ったあとのようにスッキリ前向きになれる」と人気を博しました。あなたに訪れる“幸せ”を逃さないための、暮れの酉さんのエッセイの一部をお届けしますね。

心が疲れる原因

 

子どものころって疲れ知らずでしたよね。日が暮れるまで遊んでも疲れませんでした。好きなことに夢中になっているとき、体は疲れているのでしょうが、心が疲れるということはありません。大人の私たちが「疲れた」と肩を落とすときは、心が疲れてしまったときです。人によって感じ方の差はあるでしょうが、心がすり減っていくとか、心がカサカサになっていく、みたいな感じですかね。

 

がんばり屋さんはやりたくないこともがんばってしまいます。まじめで責任感が強い人ほど、やりたくないことをたくさんやってしまうのです。それでも、感謝されたり、成果が出たりして報われれば疲れも吹き飛びます。

子育てがそう。生まれて間もない赤ちゃんのころは数時間ごとに泣いて、食事も睡眠もままならない状態が続きますよね。僕は子育てをしたことがありませんが、特に初めてのお子さんだと、どうして泣いているのか、何をすれば泣きやむのかもわからなくて、心身ともにすり減らしても、ニコッと笑う幼子の笑顔を見ると疲れも吹き飛ぶ、とはよく聞きます。

 

仕事から帰ってきて、疲れているのにがんばって作ったごはんを、おいしいとほおばってくれる家族の笑顔、「いつもありがとう」と肩に置かれたパートナーの手のぬくもりは疲れを癒やす特効薬になります。でもそういうのがないとドッと疲れる。一生懸命作ったごはんを、スマホを見ながら機械的に口に運ぶ姿や、自分が使った食器さえ片づけずにテレビを見ている背中を見ると「どうして私だけがんばんなきゃいけないの?」とすべてを投げ出したい気持ちになるでしょう。

 

仕事でもそう。誰かがやらなきゃいけないからと思って、スポットライトの当たらない仕事をコツコツやっていたらダメ出しされた。残業してやっとやり終えたのに、方針変更で全部やり直しになった。報われない仕事はむなしいですよね。占い師をやっていると「報われなさ」に苦しむお話は山ほど聞きます。疲れの原因はこういう「ひとり相撲している」ような気がする瞬間にあると僕は思っています。じゃあどうすればいいのか。

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