
父90歳の「免許返納」。車なしの地方暮らし、一体これからどうするの!? 離れて暮らす娘ができることって?【父の免許返納物語】
こんにちは。オトナサローネ編集部の佐々木です。
実は今、親のことで悩んでいます。父母はアラウンド90(って言い方、あるかわかりませんが)で、神奈川県在住です。神奈川といっても横浜とか川崎ではなく、駅の利用者には登山客が多いようなエリアです。
実家に父母が二人で暮らしているのですが、今年春、父が愛車の「軽トラ」を泣く泣く廃車にしたのです。移動手段を失って、一気に引きこもりがちになりました。
「親の免許返納」、みなさんはどう対応していますか? 私の体験をシェアしたいと思います。
「寂しいよ~」すべては父のメールから始まった。
事の始まりは父からの一通のメールでした。いつもは「元気か。こっちはみんな元気だよ」というようなショートメールをくれるのですが、この日の文面に、私は目を疑いました。
「寂しい」!? しかも、父の「~(ニョロ)」なんて初めて見ました。一体、何事!? 「車出した」って何!?
そういえばお正月に帰省した際、父に「そろそろ免許返納したほうがいいよ!」と勧めたのを思い出しました。父は右半身が動かしづらくなり、アクセルやブレーキを踏むのが危ないと感じたからです。そのときは父は「買い物に行けなくなる」と渋っていたのに。
それにしても寝耳に水。慌てて姉にLINEして聞いてみたところ、やはり廃車したのは事実でした。
父に「廃車」の件を直接聞いてみた。「ばーさんの誕生日だから、出したんだ」
GWに帰省し、父と直接話す機会がありました。家の前に見慣れた車の姿はありません。
実家前の駐車場に車はなく、かわりに父が植えた野菜の鉢がズラリ
私「免許、いつ返納したの?」
父「まだ返納してねぇ。だって免許返納するにも、車がないから行けねぇっての」
まだ免許返納していない!? すっかりもう返納済みだと思っていました。
廃車にしてしまったため、免許返納のために警察署へ向かう移動手段がないというのです。車がないと、そういうこともできなくなるのか、と目からウロコでした。まぁ、車がまだあったとしても、免許返納したら帰りは運転できないのですが……。
でもなぜ、父は廃車を急いだのでしょう。
父「ずっと悩んでたんだけども、ばーさん(=私の母)の誕生日だったからさ。記念だと思って、思い切って出したんだ。前の日の夜は、眠れなかったよ」
姉に父の言葉を伝えたところ、姉が若いころの父の話をしてくれました。
姉「(父は)車が好きだったからねー。地方から出てきて仕事して、コツコツ貯金して車を乗りかえてきたんだよ。最初はサニーから始まって、最終的にクラウンを買ったときは『やっとオレもここまで来た』って、うれしそうに言ってたもん」
仕事を引退してからは、小回りのきく軽トラに乗り換えていたものの、その車も手放すことになった今、父の「寂しいよ~」というメールがしみました。
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