食べすぎて胃が重いときは「正座」でこのストレッチを!
最近、食事をする際に“正座”で食べましたか? 自宅に畳が無い暮らしの方も多く、レストランではテーブル&イス、カフェではソファーなど意外と日常生活の中で正座をする機会って減ってますよね。
実は、正座が食生活や健康にとても有効的な座り方との事、さっそく真相を探ってみたいと思います。
日本なら正座なの?アフリカでは?
いきなり余談ですが……私が西アフリカを4ヶ月間旅した際に招かれたセネガル人のお宅では、ウエルカムティーをいただく時や食事の時も、土間のようなところに布を敷き、その布の上に靴を脱いで座りました。机もなく、お茶や料理は布の上に直接置き、ドッサリとご飯を盛った大きなお皿を囲むようにして家族全員が布に座りました。
どのように座るかと言うと……
私は正座をしましたが、セネガル人のその時の姿勢は、正座のように膝を曲げますが、片足は膝を立てて足裏を床に付けたまま食事していました。何故この姿勢なのか?質問したところ、いつでも立ち上がれてすばやく動けるためだそうです。これが礼儀作法なのかわかりませんが、その場にいた全員のセネガル人がこの片足正座のスターティングポジションのような姿勢で食事をしていました。
所変れば食事の際の姿勢も変わるのですね。
なじみのある正座がこんなに健康的だったとは!
食べ過ぎ、飲みすぎの日には正座をしにくくありませんか?
身体の前面、手足の筋肉には胃の経絡が走っているため、太モモや足首が伸びずに固いな~と思うときには食べ過ぎが原因の場合も。
消化力が弱まると胃腸に負担がかかり姿勢を正すのも辛く猫背になりがちに……。
内臓が下垂し腰痛の原因、肩コリ首コリにもなりやすく、足腰が弱っていると姿勢が悪くなり内臓を圧迫する……。
という負のスパイラルを払拭する簡単な方法は、実は「正座」なのです。
ヨガでは正座に近い座り方を金剛座と言います。サンスクリット語ではヴァジュラ・アーサナです。ヴァジュラとはダイヤモンドの原石、金剛石を意味します。
《座り方》両膝を揃え、足先は揃え踵を中央に寄せてその上にお尻を下ろします。快適で安定し背骨を伸ばして、骨盤を立てた姿勢が理想的です。骨盤底筋群の働き活発化し骨盤の安定性が増します。
もし、余裕があれば、正座のまま上半身を後ろへ倒し、太モモを伸ばすようにし背中や頭を床に下ろすと、さらに身体の前面がしっかりと伸びます。そのまま両手を頭上へバンザイしても気持ちよく上体が伸びます。
《効果》正座で姿勢を正すことにより消化不振を緩和、胃の経路は精神的な健康状態にも関係しているので精神の安定にも効果的です。正座をするとシャキッとするには理由があるのですね。
内臓に余計な負荷がかからず、肺も大きく広がる姿勢で食事することは消化吸収の機能をしっかりと発揮する身体になります。
毎日、正座をする習慣や感覚を身に着けると、今日の身体の様子や生活習慣を振り返る機会になりますね。
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