
小泉今日子、前代未聞の不倫宣言でピンチを迎えたのは誰か?
今と違って、アイドルに制約が多かった時代にこんな自由にふるまえたのは、所属している業界最大手の事務所のドンから執拗なまでの寵愛を受けていたことと、”逆張り”の効果を知っていたからではないでしょうか。
今をさかのぼること7年前、「旅嬢ヂカラ」(テレビ東京)に出演した小泉は、盟友YOUとマツコ・デラックス相手に「自分は聖子さんと明菜ちゃんの間を縫って出てきた。二人がいるから、今がある」と語っていました。”逆張り”とは言わないものの、二人と同じ路線で行ってはダメだと主義をもっていたということでしょう。聖子が売れているから、聖子カットをするのは一般人の発想です。刈り上げは聖子や明菜は絶対にしないでしょうし、小泉の形のいい頭ととがったアゴを引き立たせることになります。単なる思い付きや情緒不安定でなく、戦略として”逆張り”をしようと思うとき、必要なのは常識です。フツウがわからなければ、逆を張れません。そういう意味で、小泉は非常に常識的な人間だと言うことができるでしょう。
その小泉がデビュー当時から在籍していた事務所からの独立と、俳優・豊原功補との不倫を新事務所の公式ホームページで発表しました。二人の交際は、数年前から「女性セブン」(小学館)にキャッチされていましたが、バツイチ俳優同士のオトナの恋愛といった好意的な扱われ方をしてきました。
しかし、小泉の発表によると、実は豊原は離婚していなかったそうなのです。大手事務所に所属する小泉に忖度して、マスコミが妻子をいないことにしてしまったようです。
昨今、不倫は週刊誌によって、申し開きのできない証拠とともに暴かれています。不倫は犯罪ではありませんが、イメージダウンは覚悟しなければなりません。それなのに、自分から不倫を告白してしまう小泉に「さすが」「新しい」「潔い」といった声が上がりましたが、私は例によってこれも”逆張り”だと思いました。
小泉が独立して新事務所を構えれば、マスコミは以前のように報道に手心を加えてくれなくなる可能性は大いにあります。より知られたくないことが、虚実ないまぜに出てくる前に、逆を張って悪いことを言ってしまったほうがいいと踏んだのではないでしょうか。
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