【防災リュックの中身】大事すぎて、かえって忘れがちな「最重要」防災アイテムとは? 入れ忘れ防止のポイントは「買い替えどき」

2025.08.02 LIFE

みなさんは「防災リュック」、家に備えていますか?

 

「何年か前に詰めたものがある」「市販の防災セットを買ってあるもん」なんて安心してはいけません。「毎日使っているからこそ、入れ忘れているもの」ありませんか?

 

そう警鐘を鳴らすのは、防災アドバイザー髙荷智也さんです。今までありそうでなかった「防災リュックに特化した新著『防災リュックはじめてBOOK』(徳間書店)が話題になっています。

 

今回はこの本の中から、「防災リュックに入れ忘れがちな、実はとても大事なもの」についてご紹介いたします。

 

※この記事は『防災リュックはじめてBOOK』(徳間書店)から一部を抜粋・編集してお送りします。

 

 

防災グッズとしてつい忘れがちだけど、最重要アイテムとは? もはや「身体の一部」になっているもの!

命を守るために必要な防災用品の中で、最も重要な道具は「身体の一部」です。ライトも雨具も笛も重要な道具ですが、それ以前に「そもそもこれがないと日常生活が送れない」という道具がある場合、こうした道具の予備が必須となります。

 

身体の一部は日々の生活において当たり前となりすぎているため、防災グッズとしての認識が薄れがちですが、間違いなく最重要アイテムです。

災害時に持ち出せるように、あるいは予備を防災リュックへ入れっぱなしにできるように、準備をしておきましょう。

 

【目・耳
メガネや補聴器などは利用される方も多く、無くなると生活が困難になる道具です。被災時の再調達も難しいため、予備の確保が必要です。

 

【口・歯
入れ歯ケア用品を避難時に持ち出せるようにします。古い入れ歯を予備にする場合は、乾燥を防ぐための事前対応を歯科に相談しましょう。

 

【歩行
歩行時に杖やサポーターを必要とする場合は、避難時に持ち出せるようにするか、予備を防災リュックへ入れておきます。

 

【排泄】
オストメイトの方のストーマ装具の予備、尿取りパッド紙おむつの予備など、消耗品が必要な場合は予備を持ち出せるようにします。

 

【在宅医療】

在宅医療機器を用いている場合は、非常用電源の確保が必須となります。ポータブル電源や自動車のカーインバーターなどが必要です。

 

【持病の薬】
インスリンエピペンをはじめ、持病に対して処方されている薬を持ち出せるようにします。災害時の入手方法なども、主治医と相談を。

 

 

在宅医療や介護者がいる場合、「自宅避難」「遠方避難」も検討しておく

全国の自治体で福祉避難所が確保されていますが、災害直後には使用できません。

 

目安として、発災1 週間以内に受入を開始することがガイドラインで定められており、災害直後は一般の避難所や自宅で対応することになります。

 

在宅医療や介護者が家族にいる場合は、自宅に留まる在宅避難の準備、また自動車などを用いた被災地外への遠方避難の計画などを、検討しておくことが重要です。

 

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