自然豊かな土地への移住で心と体が回復するも、新たな敏感症状に悩んだ52歳女性のゆらぎ対策は
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。
40代後半から更年期症状が出始めたナルミさんは音に過剰に反応してしまったり、歯科医での治療が怖くなってしまったりと、感覚過敏に悩まされます。
<<前編:「テレビの音がつらい」家族にも理解されない“感覚過敏”、これも更年期症状なの?
に続く後編では、音に過敏に反応するようになり、歯科治療にも不安を感じるようになったナルミさんが自然豊かな環境への引っ越しによって心身のバランスを取り戻した日々を紹介します。
【100人の更年期#133】後編
◆ナルミさん 52歳
神奈川県在住。55歳の夫と2人暮らしのパート主婦
※写真はイメージです
自然の中で過ごすことで、心が安定
50歳のとき、ナルミさんは都市部から自然の多い地域へ引っ越しました。
「以前住んでいたのは緑が少ない地区で、窓からはコンクリートのマンションと鉄塔だけが見えていました。その環境にも心が疲れていたのだと思います」
引っ越し後は、庭で育てた野菜を収穫して朝食のサラダにしたり、土いじりやウォーキング、神社めぐりなどを楽しむようになり、心身のリズムが整い、過敏に反応していたテレビの音も、次第に気にならなくなりました。
今度は人工的な「香り」に敏感に
少しずつ元気を取り戻していたナルミさんですが、51歳の夏、柔軟剤などの人工的な香りに不快感を覚えるようになりました。
「電車やバスなどで香りの強い柔軟剤を使っている人が近くにいると、どうしても気になってしまって……。弟家族が遊びに来たときも、香りが強くてつらかったです」
本人たちは気にしていない香りでも、自分には強く感じられてしまい、指摘することもできず困ってしまったそうです。
「頭痛がしたり、倒れるほどではないので、病院に行くほどではない。でも、人工的な香りに敏感になってしまっているのは確かです」
それでも、今は香りへの過敏さも少しだけ落ち着き、「更年期のゆらぎのひとつだったのかもしれない」と振り返ります。
「過敏よりも、少し鈍感なくらいがちょうどいい」
「社会生活を送るうえでは、過敏よりも少し鈍感くらいのほうが、余計な波風が立たなくていいのかもしれません。これからも食生活に気をつけながら、おだやかな日々を過ごしていきたいと思っています」
ナルミさんは笑顔を浮かべ、そう話してくれました。
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■編集部より■
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