「この子が壊れる前に逃げなければ」夫の学歴支配から息子を守るため、母が選んだ決断
しかし、調停の場でも夫は「お金を払うつもりはない」と強い口調で言い放ちました。
調停委員がどれだけ説明しても、「養育費も婚姻費用も一円も払わない。子どもを連れ去った者に罪はないのか」と怒鳴り続けたのです。
子どものためのお金すら拒むその態度に、Kさんの中で夫への情は完全に消えました。
家を出てから、息子の表情には少しずつ笑顔が戻りました。
「家を出て本当に良かった。あのままだったら、私と息子はどうなっていたのだろう」
そう思うたび、改めて恐怖に包まれるとKさんは語ります。
家を出る決断は、息子を守る母として、そして一人の人間として、自分の人生を取り戻すための第一歩でした。
そして「調停」という制度は、モラハラ夫との不毛なやり取りに終止符を打ち、子どもと母親が安心して生きていくための、現実的かつ心強い支えとなったのです。
▶▶前編「『低学歴のお前に何がわかる!』子どもの前で私を怒鳴り、虐待行為を繰り返す夫に我慢の限界が近づいて」









