「結婚式の費用と援助を返せ!」義父まで加わったモラハラで、夫への情が完全に消えた日
調停を考えると、夫と義父が拒否
「これ以上、夫と話しても無駄だ」
そう感じたR子さんは、友人の知人である弁護士に相談し、調停の申し立てを検討しました。
そのことを夫に伝えると、夫は顔色を変えて怒鳴りつけました。
「調停? そんなことをしたら家の恥だろう! 会社や親戚に知られたらどうするんだ!」
にとって大事なのは、R子さんの気持ちや生活の現実ではなく、やはり世間体と自分のメンツだけでした。そこへさらに義父が加わります。
「調停なんて絶対に許さん! そんなことをしたら一族の恥だ!」
義父にとっても、息子夫婦の問題は「家の面子」を守るために押さえ込むべきものでしかありません
そして義父は、驚くようなことを言い出しました。
「それに、結婚式の費用も出してやっただろう。毎月10万円ずつ援助もしてきたんだ。その金をいますぐ返せ!」
この言葉にR子さんは衝撃を受けます。結婚式の費用を義父が出していたことや、毎月10万円の援助を受けていたことなど、自分は何も知らなかったのです。結婚式の費用は夫婦で折半したはずなのに、それを隠していた夫の嘘がここで明らかになりました。
「夫は、結婚式費用を親に出してもらったことも隠していた。さらに私に内緒で親から毎月10万円もらい、それを自分の小遣いにしていた……」
その事実を知った瞬間、R子さんにまだわずかに残っていた情は、完全に消え去りました。
「もう迷う必要はない」
理不尽な言葉の数々、嘘で塗り固められた生活、そして義父まで巻き込んだ支配。すべてを振り切り、R子さんはスッキリとした気持ちで離婚への一歩を踏み出す決意を固めたのです。
義父のように、援助を支配の道具にする人の根底には、「自分の存在価値をお金でしか示せない」という心理があります。援助が「ありがとう」で終わらず、「だから言うことを聞け」に変わった瞬間、それは立派なモラハラです。
R子さんは、夫の嘘と義父の理不尽な要求によって、ようやく迷いなく離婚に進む覚悟を持つことができました。
モラハラは夫婦間だけにとどまらず、義父母や周囲を巻き込みながら、形を変えて連鎖することがあります。
モラハラに悩んでいる方に知ってほしいのは、「私はどう生きたいのか」「自分の人生は自分のもの」という、自分の軸を大切にすることです。
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