「朝起きた瞬間に、手が痛い」胸痛の次は“手のしびれ”とこわばり。52歳女性が選んだ更年期の乗り越え方は

2025.09.15 LIFE

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。

<<前編「疲労感を放置していたら、ある日「胸がズキッ」!更年期に差しかかった49歳女性の違和感とは

に続く後編では、49歳で現れた胸痛が治まったように感じたハツミさんが、52歳になると手のこわばりを感じるようになった話を紹介します。

【100人の更年期#134】後編

◆ハツミさん 52歳
東京都在住。会社員、55歳の夫、23歳の娘と3人暮らし

 

家事ができないほどじゃないけれど、「手のこわばり、しびれ」に悩む

52歳を迎えた頃から、手のこわばりを感じるようになりました。

「朝起きた瞬間から手が痛むんです。私の場合は、右肩から右手にかけて、とくにひどくて……。ただ、我慢できないほどではないし、家事ができないわけでもありません。なんとなくしびれていて、違和感がある程度です」

 

「この症状、もしかして自分だけ?」
そう思っていたところ、同世代の友人たちとお茶をした際、話題が手のこわばりに及びました。すると、その場にいた3人全員が「私もそうなの。朝起きたときから手がこわばるようになった」と口を揃え、思わず盛り上がりました。「自分だけじゃなかった」と、ほっとしたといいます。

 

「以前は体に痛みを感じても、温泉にでも入れば一晩で回復できたのに、今は1泊の旅行に出かけると、かえって疲れてしまいます。まるで油をさしていない機械のように、全身がギシギシときしむような感覚です」

 

大豆製品と麹の調味料で、腸活を意識して……

そんな状態なので、これまでのように睡眠をたっぷりとったり、旅行に出かけたりするだけではもう根本的な解決にはならないと感じ、「食生活を見直した方がいい」と思うようになったハツミさん。

友人から「大豆製品をとるといいわよ」と勧められ、豆腐や豆乳、味噌、納豆などの大豆製品を毎食、多めにとるようになりました。

 

「手作り豆腐を売っている店を探し、味噌は酵母や乳酸菌などの微生物が生きている“本物の味噌”を選ぶようにしています。それから、北海道産100%の豆乳粉を購入して、自分で豆乳を作って飲んでいます。『豆乳は体にあまりよくない』という説も気になりますが、食生活を見直したことで、以前より快適に過ごせるようになったと感じています」

 

さらに、麹講座で教えてもらった塩麹や醤油麹、玉ねぎ麹などを自作し、冷蔵庫に常備。体にいいものを積極的に取り入れるよう、心がけています。

「塩麹は手作りすると大量に作れるし、意外と簡単。肉を漬けて焼くだけでおいしい一品ができるので、料理が上手になったような気分になれて、一石二鳥です」

 

体をさする「セルフリンパケア」で自分の体を労る

40代まで悩まされていた腰痛は、閉経と同時に自然と消えていったものの、体全体がギシギシときしむような感覚や「なんとなくの不調」は続いていると語るハツミさん。

 

朝はYouTubeの番組を見ながら10分ほどヨガを行うことで全身が整い、手のこわばりも楽になるそうです。最近では「皮膚をこすって体の部位をさする」というリンパケアのYouTube番組を視聴し、「閉経は恐れるものではなく、体からのメッセージ」と語る内容に共感。実際に皮膚をさすってみたところ、気分がすっきりしたように感じました。

 

「自分のからだをさする、それだけのことでこんなに気分が変わるとは思いませんでした。思い返せば、これまで52年間、働き続けてくれた自分の体に意識を向けたり、労ったりすることはほとんどなかったなあと、しみじみ思いました。

人生の折り返し地点に訪れる『更年期』は、体に目を向け、感謝する節目なのかもしれません。これからは自分の体と向き合いながら、すてきに年を重ねていきたいです」

そう、おだやかに語ってくれました。

◆あなたの更年期の話も教えてください。こちらから

 

<<前編「疲労感を放置していたら、ある日「胸がズキッ」!更年期に差しかかった49歳女性の違和感とは

 

■編集部より■

40代50代女性「最近なんだか前髪と分け目が薄い気がする…」その理由ご存じですか?薄い髪に「できる対策」ってあるの?

 

 

 

スポンサーリンク