「本当に必要なものだけを選ぶ」井川遥さんが見つけた、40代からの“ちょうどいい”生き方
40代になり「自分らしくいられるもの」を選ぶように
──心と体を整える“ご自愛”の方法に加えて、日々の出来事の受け止め方や感じ方も、自分をいたわるうえで大切なことだと感じています。40~50代の女性が、自分らしく心地よく生きるために意識したい「心の持ち方」について、アドバイスをいただけますか?
アドバイスと言えるようなことはないんですけど……子育てを始めたばかりの頃は何もかもが初めてで、子どもも1年生なら、私たちも“お母さん1年生”。まずは知るところから始まり、いろんなことに戸惑ったり、たくさんの情報の中から何を選べばいいのか私自身も迷っていました。
あれにも参加しなくちゃとか、どう思われたかな、失礼だったかな、など心配ごとが沢山ありました。でも特に子育てを取り巻く環境では気になるのは当然だし、そこから学ぶことも本当に沢山ありましたね。
今は信頼関係をつくってこられたからこそ困っている時には素直に言えるようにもなりましたし、一緒に乗り越えてきた同志のような友人がいる心地よさがありますね。
そうして経験を重ねる中で、自分にとって本当に大事にしたいものやことにフォーカスするようになりました。それは自分本位ではなくて、シンプルに向き合うことですよね。
たくさんじゃなくていい、気の置けない友達がいてくれる幸せ
同じように歳を重ねてきた同世代の人たちは肩の力が抜けてきて余裕があるように思います。でも体の揺らぎも感じる世代だから情報をシェアしたり話題は多岐に渡ります。
それぞれに大切にしなきゃならないものがあるから会えたときが嬉しいですし、元気をもらえますね。
まだまだ子育てはゴールではないからもうひと頑張りしなければならず体を労っていかなればならないと思っています。
井川 遥(Igawa Haruka)
2000年に女優デビュー後、映画、舞台、ドラマ、モデルなど様々なジャンルで活躍。近年は母親や大人の女性、複雑な内面を持つ役柄など幅広い演技で注目され、映画『さかなのこ』では、魚への情熱を貫く主人公の母を演じ、子どもの個性を見守り支える母親を好演。ドラマ『下剋上球児』では、甲子園を目指す高校野球部を取り巻く人々のドラマの中で“姉さん女房”としての強さと温かさを見せた。今秋公開の映画『アフターザクエイク』では主人公善也の母として重要な母性を体現。映画「平場の月」では堺雅人と共演し、35年ぶりに再会する初恋相手を演じる。演技の幅と存在感を増し、さらなる活躍が期待されている。
『見はらし世代』
2025年10月10日公開(Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国公開)
監督・脚本:団塚唯我
出演:黒崎煌代、遠藤憲一、木竜麻生、菊池亜希子、井川 遥ほか
STORY:再開発が進む東京・渋谷で生花の配送運転手として働く青年、蓮。ある日、蓮は配達中に父と数年ぶりに再会する。姉・恵美にそのことを話すが、恵美は一見すると我関せずといった様子で黙々と自分の結婚の準備を進めている。母を失って以来、姉弟と父は疎遠になっていたのだ。悶々と日々を過ごしていた蓮だったが、彼はもう一度家族の距離を測り直そうとする。変わりゆく街並みを見つめながら、家族にとって、最後の一夜が始まる。
© 2025「見はらし世代」製作委員会

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HM:松田麻由子
STY:青木千加子
衣装協力:ブラウス、パンツ/ストラスブルゴ(ストラスブルゴ カスタマーセンター) ジュエリー/ルドゥテ シューズ/レペット(ルック ブティック事業部)
【お問い合わせ先】
ストラスブルゴ カスタマーセンター TEL 0120-383-563
ルック ブティック事業部 TEL03-6439-1647
ルドゥテ TEL 03-5489-1377
撮影/中村彰男
取材・文/遠藤まゆみ
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