火9『シグナル』まさかの第1話で真犯人判明?坂口健太郎の制服姿が尊い
ここ数年”カンテレ、火曜21時放送”のキーワードがにワクワクしています。小栗旬、西島秀俊主演の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(2016年)など、放送倫理ギリギリのラインで視聴者の元に飛び込んできてくれるように思う作品が多くて面白いのです。独特な映像の質感もいい。いろいろとメディアが表現に気遣うことが多くなった昨今において、だいぶ男前な姿勢なのです。
……ドラマも恋も仕事も”やる気元気勇気”ですよね。
と、ぼやいたところでこの春の火9は坂口健太郎さん主演の『シグナル 長期未解決事件捜査班』(関西テレビ、フジテレビ系・21時放送)を放送中。さっそく第1話をチェックしてみました。
坂口健太郎の制服姿に、日本が一瞬揺れたような
城西警察署の警察官・三枝健人(坂口)は15年前、小学生の時に誘拐殺人事件の犯人を目撃した。その事実を周囲の大人に訴えるも誰にも受け入れてもらえず、時間が過ぎた。そして時効を迎える寸前、同じく警察署・刑事課の桜井美咲(吉瀬美智子)らの協力によって、ついに犯人に思われる人物8(長谷川京子)にたどり着く。三枝の事件に対する積年の思いが今、再び。
坂口さんがトレードマークのくしゃ笑顔を封印して臨む、初主演作は原作が韓国のサスペンス。ざっくり全体的な感想を言うと「おもしろかった」の一言。過去と現在の行き来がたまに迷子になるものの、音楽やゆったりとしたストーリー展開がまた恐怖感を増量。
幼少期のこととはいえ、一人の少女が命を落としていく瞬間、そして真実を目撃しているのに少女を救うことができなかった。15年間に渡って抱え込んだ呵責に向き合い、真犯人を追い詰めていく。
事件の回想中に坂口さんが高校生の制服姿で登場するシーンがちらり。あの瞬間は女性ファンから「まだ制服姿が拝めるなんて!」「10代に見えるほどよく似合う!」と歓喜が上がった。視聴しながら私もそこは頷いたのだけど、贅沢をいうならもうちょっと坂口さんに肉付きというか、存在感が欲しかったような……。でも敢えての幼さを演出して、小学生から抱えていた事件の真実と対峙する様子を肉迫あるものに見せたいのかも? と思うと一旦納得。そして最終回までにもっと男っぽさが出てくるのかもしれないと期待。
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