妥協なしで準備してみた「全部入り防災セット」写真に、「絶対ムリ!」の声続出。自分で背負える「防災リュック」をつくるコツは?

2025.12.11 LIFE

青森県東方沖を震源とする地震では、深夜の津波警報と避難。改めて「防災リュック」の重要性を感じました。みなさんは、どんな防災リュックを備えていますか?

 

もしも大きな災害が発生した場合、72時間は公助が期待できないため「自己責任で生き抜く」ことが必要とされるそうです。「3日間生きるための防災リュック」になっているかと聞かれると……自信が持てません。

 

そんな中、備え・防災アドバイザー髙荷智也さんの新著『防災リュックはじめてBOOK』(徳間書店)が話題になっています。今までありそうでなかった「防災リュックに特化した本」!

 

今回はこの本の中から、防災リュックの作り方や入れるものについてご紹介いたします。

 

※この記事は『防災リュックはじめてBOOK』(徳間書店)から一部を抜粋・編集してお送りします。

 

 

防災リュックへ入れるものは「命を守る」装備と「生活をする」道具

防災リュックへは具体的に何を入れればよいのでしょうか。大きくは、命を守る装備生活をする道具に分けられます。

 

まずは避難所まで無事にたどりつくための装備と、停電・断水時に体温を維持する装備が必要です。また、登山などを行う場合は衣食住の全てを持ち歩くことになりますが、避難所の場合「屋根と床」は使えるものと考え、その他の道具を準備しましょう。

 

市販の防災リュック・防災セットを購入する際にも、中身の確認と追加が必要です。一度も開封せずに本番を迎えた場合、避難した後に必要な物が足りなかった、という事態が必ず生じます。

 

ここでは防災リュックへ入れるべきものの概要をご紹介します。

 

 

≪入れるべきもの①≫「命を守る道具」

【「避難中」に必要なグッズ】

まずは避難場所・避難所まで移動する途中で死なないための防災グッズが必要です。避難中に身につける装備品や、途中で情報収集をするための道具などが含まれます。

 

必要な装備品は、使用者・季節・時間・災害の種類ごとに変わり、一方発災前に事前避難をすれば必要な物の量が減ります。自分の場合は何が必要かを考えつつ、早めの行動で危険な状況を回避し、装備品の量を減らすことがポイントです。

 

 

【「避難先」で必要なグッズ】

続いて、熱中症や低体温症による被害を避けるために、避難先で体温を維持するための道具を準備します。

 

屋外の避難場所へ移動した場合は、夏の日差しや冬の寒さへの対策が重要ですし、屋内の避難所であっても停電・断水が生じている場合は、冷暖房設備が動きませんので道具で対処することになります。

 

地域だけでなく季節により重要なものが変わるため、シーズン毎の入れ替えが必要です。

 

 

≪入れるべきもの②≫「生活をする道具」

【「寝具と衛生管理」に必要なもの】

避難所では、寝る場所があっても寝る道具が不足しがちです。特に避難者が多い場合は、備蓄品の毛布1枚を分けあう状況となるため、床に敷くマットや羽織るシート類が必要です。

 

また停電・断水が生じている場合は衛生管理も問題となるため、水のいらない歯みがきグッズ、携帯トイレやウェットティッシュなどを持参し、ライフラインを物で補うための準備が必要となります。

 

 

【日用品・生活用品】

日常生活で必要となる、ちょっとした小物や日用品も、持ち込む必要があります。

 

生活スペースを照らすためのLEDランタンや、支援物資・生活用品などを整理するための収容納品、貴重品を管理するための道具なども必要です。

 

避難先には、自分が持ち込まなかった道具はなにもありません。優先順位は命を守る道具が上ですが、最低限の生活用品も忘れずに準備をしておきましょう。

 

 

【飲料水・食料品】

避難所には配付用の飲料水・食料品を備蓄していますが、多くは主食のみであり、分量も3日間×3食分が配付されることは稀です。特に避難者が多い場合は、あらゆるものが不足します。

 

またアレルギーを持っていたり、食べ物に好みがあったりする場合は、全てを持ち込む必要があります。「何ももらえなかった」を想定し、潤沢でないにせよ生き延びられる量の水・食料を準備しましょう。

 

 

>>>次ページ:1名分の「全部入り防災セット」の衝撃的な写真

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