「ごめんね、ママ」モラハラ父を選んだはずの娘が、母のもとへ戻ってきた理由【2025年度ベスト記事セレクション】
オトナサローネでは、2025年もさまざまな記事を掲載してきました。その中から今回は特別に、「大反響だった記事」をピックアップしてお届けします。 本シリーズ「実録・カウンセラーから見たモラハラ」は、20年以上・のべ8000人以上のカウンセリングを行ってきた心理カウンセラーの麻野祐香先生が執筆する実例紹介と心理解説です。
(集計期間は2025年1月~12月まで。本記事の初公開2025年7月12日 記事は取材時の状況です)
長年モラハラ夫に耐えながら、必死に子どもを守ってきたEさん。しかし、最も信じたかった長女にまで見下され、ついには「パパが正しい」と言い切られ、心を引き裂かれるような別れを選ばざるを得ませんでした。
母としての誇りと愛情を支えに決意した別居。Eさんは次女を連れて家を出ましたが、長女との関係は途絶えたまま…。離れて暮らす中で、それぞれの心にどんな変化が起きたのでしょうか。
新たにモラハラのターゲットとなったのは、長女だった
新しい生活が始まったものの、Eさんの心には「長女を置いて出てきた」という大きな傷が残り続けました。しかし、数ヶ月も経たないうちに、夫は長女に対しても同じように暴言や無視を始めたのです。
「お前は何をしてもダメだな」
「そんな格好をして、恥ずかしいと思わないのか」
今度は、長女が新たなターゲットになったのです。
長女は父親から無視され、食事も会話もない日々を送るようになりました。あれほど「パパが一番」と信じていた長女が、今度はモラハラの標的になっていたのです。
モラハラ加害者にとって、相手が誰であろうと「支配できるかどうか」が最も重要です。これまで“母親を軽んじる存在”として扱われていた長女でしたが、母親がいなくなった今、父親の不満と怒りの矛先は彼女に向かいました。
モラハラの構造は「支配する相手」を必要とし、標的がいなくなれば、次の相手を見つけます。Eさんが家を出たことで、長女が“新たな犠牲者”となってしまったのです。
久しぶりに会う長女は、痩せていて 次ページ
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