“死の先”に残されるものは、恋か、伝説か。「誰袖と意知」「うつせみと新之介」江戸が泣いた事件とともに生きる二組のカップルの行方は【NHK大河『べらぼう』ベスト振り返りセレクション】
女郎の苦しみ 身請け後も足抜け後も苦悩は続く
誰袖(福原遥)は愛する意知を失った悲しみで、心が壊れてしまいました。自害を試みたり、政言や彼の家族に呪いをかけることに取りつかれたり、不安定な精神状態ゆえの言動が目立っています。

誰袖(福原遥) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」28話(7月27日放送)より(C)NHK
誰袖の目は恐怖と悲しみで氷のように冷たく、彼女の“心の死”が表れているように見えました。
一方、新之介(井之脇海)と足抜けに成功し、田舎で幸せに暮らしていたうつせみ改めふく(小野花梨)も厳しい状況に追い込まれていました。

うつせみ改めふく(小野花梨) 新之介(井之脇海) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」28話(7月27日放送)より(C)NHK
浅間山の噴火により田畑が荒廃し、町民から村を追われ、江戸に蔦重を頼って戻ってきたのです。収穫が十分にあった時期は働き者の二人は歓迎され、質素であるものの、幸せな日々を送っていましたが、町の状況が変わると周囲の態度は大きく変化したようです。時代や場所を問わず、町が困窮すれば、よそ者や嫌われ者に対する風当たりは強くなるもの…。人は追い込まれると他者に優しくなれませんし、自分や家族が生きるために必死になります。限られた食物しかない場合、よそ者を追い出し、食い扶持を減らそうとするのは、人間の本能的なものでしょう。
ふくと新之介がごはんを見て、涙ぐむ姿から察するに、二人は食べものにほとんどありつけない状況にあったと思われます。そうした中でも、ふくと新之介の関係は変わらずあたたかなままであり、社会に揉まれても性格は変わっていないようでした。筆者は二人の愛が本放送におけるわずかな救いに感じました。
この記事の前編▶▶「苦界から逃れるには“死”しかなかった」舌を噛み、火を放ち…江戸の遊女たちが選んだ壮絶な最期とは?*「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」記事一覧はこちら
この記事は
アメリカ文学研究/ライター
西田梨紗
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