「サル」が「秀吉」に変わった瞬間! 戦場に置かれても仇を討たないという選択、「嘘をつかない」生き方が導いたものとは【NHK大河『豊臣兄弟!』4話】

2026.01.27 LIFE

藤吉郎が信長から賜った“秀吉”の名 小一郎の“補佐役”としての人生の始まり

小一郎と藤吉郎は小左衛門が討ち果たした今川家の侍大将の首を、自分たちが討ち取ったものと偽って申し出ていました。

 

この功績に対し、信長から足軽組頭の地位を与えられた藤吉郎。彼は喜びも束の間、小一郎との合戦でのやりとりが、どうしても頭から離れません。小一郎から「駄目じゃ。それはわしらの手柄ではない」と止められ、「そしたらわしらも、こいつみたいに…いつかあっけなく死んでしまうわ」と注意を受けたことが頭から離れないのです。

 

そして、小一郎は信長に真実を伝えた上で、藤吉郎とともに謝罪します。「この首は わしらが取ったのではござりませぬ。城戸小左衛門様の手柄にござりまする」「わしらは たまたま 近くにおっただけでござりまする」

信長(小栗旬) 小一郎(仲野太賀) 藤吉郎(池松壮亮)ほか 大河ドラマ『豊臣兄弟』4話(1月25日放送)より(C)NHK

小一郎(仲野太賀) 藤吉郎(池松壮亮) 大河ドラマ『豊臣兄弟』4話(1月25日放送)より(C)NHK

すると、信長は「それは 幸運であったな」と落ち着きある声で伝え、「サル。これより お前は 足軽組頭として 大いに励め」と続けました。さらに、「秀吉と名乗るがよい」「その吉運にふさわしき名じゃ」と、名を贈ったのです。

 

また、小一郎には、自分のそばで近習として仕えるよう命じました。信長を勝利に導いたのは雨でしたが、それも小一郎から教わった“雨が降る前にとんびは低いところを飛ぶ”という知識があったからこそ、好機に変えることができたのです。

 

活躍した兵への褒美授与の前に、信長は「(雨が降ることを教えてくれた人の名を)忘れたわ。ハハハハハッ」と市の前で笑っていましたが、実は小一郎の手柄を認め、彼に深く感謝していたのです。

信長(小栗旬) 市(宮崎あおい) 大河ドラマ『豊臣兄弟』4話(1月25日放送)より(C)NHK

小一郎はこの誘いを荷が重いからと断りつつも、「兄に従い 兄と共に 殿にお仕えしとうござります!」と自らの決心を堂々と伝えました。戦乱の世を小一郎は藤吉郎の補佐役として駆け巡りましたが、この一言こそが彼の今後の人生を象徴しているといえるでしょう。

 

小左衛門のようにずる賢く、立ちまわりが上手い方が何事も有利に思えますし、「嘘も方便」ということわざもあります。それでも、小一郎は不正を犯さず正しく生き、藤吉郎も弟の忠告を受け入れて踏みとどまりました。そんな二人だからこそ、信長も彼らを特別に気に留めているのかもしれません。

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