若づくりは痛い! 40代「オトナのポニーテール」の正解とは?
40代になって凝ったアレンジをすると「ムリしちゃって」「若づくりじゃない?」と思われそうで、無難なひとつ結びに落ち着いてしまいがち。
素敵に見えるアレンジはないかとテレビや雑誌で日々、40代の芸能人やモデルをチェックしていますが、「あれは女優さんだから似合うんだろうな」「顔が小さいからできるヘアだよね」とこれだ!というものになかなか出会えず……。
そんな中、気づいたのが「40代でもポニーテールっていけるのでは」ということ。
遼河はるひさんや島崎和歌子さん、そしていとうあさこさんもよくポニーテールにしていますよね。ジャンルは異なりますが、みなさんお似合いです。
そこで、今回は芸能人のみなさんにならって「大人のポニーテール」を紹介します。
元気いっぱいの部活少女にならない、大人ポイントをお届け!
サイドはタイトにまとめトップだけ崩す
遼河はるひさんやいとうあさこさんのポニーテールはタイトにまとまっているのが特徴。しかし、よく見るとトップはさりげなく毛束を引き出しているんです。
髪のボリュームが減ってきたと感じる人ほど、トップの髪を引き出してふくらみをつけることが大切です。
サイドはタイトにまとめてスッキリさせれば女性らしい品のあるスタイルに。
また、生え際が気になりはじめている世代なので、前髪で隠すか生え際をゆるめることも意識したいところ。
結ぶ高さは耳上部よりもちょっと上が目安。ゴールデンポイントと呼ばれる、あごと耳上部を結んだ延長線上に結ぶのはさすがに「若づくり」になるので避けましょう。
次からはプロセスを細かく説明していきます。
結ぶ前にトップのボリュームを出すこと!
アレンジでよく出てくる「トップの毛束を引き出す」工程だけがボリューム出しではありません。髪がやせてきた、薄くなってきたという40代は結ぶ前のボリューム出しがマスト。アイロンで髪を巻かなくてもトップの根元を起こす作業だけは行ってほしいのです。
1.ハチ上の頭皮と根元をしっかり濡らす
寝ているあいだにペタンとつぶれてしまったトップを起こす作業。乾いた状態ではクセづけしにくいので、水スプレーまたはブロー用ローションを頭皮に吹きかけ、手ぐしを通してなじませます。根元をしっかりと濡らすことが大切。
2.手ぐしで根元を起こしながらドライ
手をパーの形にして髪の内側に入れ、髪を軽くつかむようにして根元を起こします。ドライヤーの温風は根元を狙ってあててください。
左右に髪を動かしながら分け目をぼかすのがポイント。
3.ブラシでとかし、ツヤを出す
8割くらい乾いたらブラシでとかしながら乾かします。髪をブラシで引っ張ることでツヤが生まれます。力いっぱい引っ張らず、普通にとかすだけで大丈夫。
4.えり足も忘れずにワックスをつける
指の間までワックスをよくのばし、手ぐしを通しながら髪の内側までなじませます。結んだときに表面に出てくるえり足部分にもワックスをつけ、短い毛やほわほわ毛をおさえましょう。
ワックスは髪にツヤが出るものを選んでください。
5.サイドは手のひらでなでながらまとめる
トップのボリュームはつぶさないように手ぐしで髪を集めます。耳より上の位置にまとめたら、サイドは手の平でおさえてタイトに。キレイにまとまったらゴムで結びます。
6.トップの毛束をつまみ出す
ゴムを片手でおさえながら、トップから後頭部の髪を少しずつ引き出します。引き出し過ぎると「若づくり」になるので、指で軽くつまんで少し浮かせるイメージで。サイドはタイトにしたいので、引き出す範囲は赤で囲ったところを目安にしてください。
7.毛束の内側に逆毛を立ててふんわりさせる
髪に動きがなくさみしい印象を避けるために、内側に軽く逆毛を立ててボリュームアップ。毛束をざっくりと半分に分け、指で髪をつまんで根元に向かって引き出すだけ。手ぐしやブラシで毛流れに逆らってとかすのもあり。
8.前髪を広げて生え際を隠す
無理に顔出しをする必要はなし。気になる生え際は前髪で隠してしまいましょう。手に残っている少量のワックスを前髪の中間から毛先になじませてツヤを出します。根元から2㎝くらいをつまんで広げるとペタッとせず、ふんわりだけどまとまりのある前髪に。
【前髪がない人は…】
生え際を隠せる前髪がない人は、髪を結んだあとに気になる部分の根元を引き出して髪をたるませてください。
完成!!
スッキリだけどふんわりな大人のポニーテールができました。
ポイントをまとめると
・トップの分け目をなくし根元を起こす
・サイドはタイトにまとめる
・生え際は無理に出さない
・結んだあとに逆毛を立ててふんわりさせる
これさえ守れば、オバサンでも若づくりでもない、美人ポニーができますよ。
教えてくれたのは…
ZACC raffine/鵜野香織さん
40代の大人女性も数多く担当しているので、髪質の変化など大人ならではの髪悩みにもしっかりと対応。扱いやすく再現性のあるスタイルが支持を得ている。
撮影/和田しょういちさん
ZACC vieスタイリスト。スタイリングしやすいカットがお得意。また、写真や動画撮影も得意でインスタでも作品を発信中。アレンジやメイクの動画は必見です!
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