「あざとさ」を毛嫌いする女性は、なぜか婚活も仕事も上手くいかない?【婚活アドバイザー・植草美幸氏が解説】

2026.03.29 LOVE

婚活アドバイザーとして17年以上、多くの女性の「幸せになりたい!」を支えてきた植草美幸氏。フジテレビ系『ザ・ノンフィクション』にも度々登場し、放送のたびにSNSでトレンド入りするほど話題を集めています。そんな植草氏のもとには、これまでに2万件以上の恋愛&婚活のお悩みが寄せられてきました。

膨大な相談を受ける中で植草氏が気づいたのは、「真面目で素敵な女性ほど、実は“あざとさ”が足りなくて損している」ということ。消極的な男性が増えている今、“あざとさ”が、恋も結婚もグッと前に進めてくれる最強の味方になるのだそうです。

本稿では、架空の3人の女性をモデルに、婚活現場でよくある相談やお悩みをストーリー形式で描いた植草氏の著書から、“仕事も恋も全部ものにする「あざと女子」のテクニック”を解説付きでご紹介します。

※本記事は書籍『結局、女は「あざとい」が勝ち! 仕事もお金も恋愛も結婚も、すべてを勝ち取る最強ルール50』(植草美幸:著/清談社Publico )から一部抜粋・再編集したものです

 

【登場人物】
道谷貴音(40)

職業 外資系IT企業
年収 700万円
趣味 読書
恋愛経験 ほぼなし
結婚相手に望む条件 教養があって、清潔感のある人
休日の過ごし方 仕事と勉強
結婚観、理想の夫婦像 お互いの仕事を尊重しながら生活したい

 

「あざと女子」は仕事のチャンスもつかんでいく

休日のオフィスには誰もいない。昔は土日返上でみんな仕事をしていたものだが、最近は働き方改革のおかげで、そういう社員はすっかり減った。時間を減らす分、仕事のスキルは上がらないこともあるのに……。貴音が深いため息をついたとき、デスクの向こうから中島沙耶が顔をのぞかせた。

沙耶 あ、道谷さん。お疲れさまです。

貴音 珍しいわね、中島さんが土曜出勤してるなんて。

沙耶は28歳で、貴音の直属の後輩だ。明るく朗らかな性格のうえに頭が切れると評判で、上司からのウケもいい。ただ、貴音からすると、「要領がいいだけのちゃっかり者」で、決していい印象ではなかった。上司が彼女を推すのは若くてかわいいからだとしか思えなかった。

沙耶 じつは部長から月曜日のコンペ大会までに大至急、新しい企画を用意してこいって言われちゃって。うわーって感じですよ。これってパワハラで訴えたほうがいいですかね?

言葉は過激だが、表情からそれが冗談だということがわかる。

貴音 沙耶さんの企画力に期待してるのよ。

沙耶 まさか。どうせただの数合わせですよ。でも、もしも企画が通ったら部長に高級イタリアンをおごってもらう約束したんです。私の同期も一緒に。たまにはこれくらいのワガママ言ってもバチは当たりませんよね。

貴音はこれまで上司にそんな無礼な要求をしたことはなかった。むしろ、そんなことを言う発想すらなかった。

沙耶 道谷さんは今日はどうされたんですか?

貴音 私もコンペで使うプレゼン資料の仕上げ。

沙耶 前回のコンペでは道谷さんの企画が採用されましたよね。すごくかっこよかったです! 今回もきっと道谷さんに決まりですよ。

貴音 そううまくいかないわよ。

いちおう謙遜してみたものの、おそらく自分が選ばれるだろうと貴音自身も思っていた。この日に向けてそれだけの努力をしてきたのだから。

沙耶 さてと。私はこのくらいでいいかな。お先に失礼します。

沙耶は「あっ」と気づき、貴音に近寄り、箱を渡す。

貴音 これは?

沙耶 私の好きなチョコレートです。休日出勤のストレス軽減用に買いだめしてたんですよ。道谷さん、よかったらこれでエネルギーチャージしてください!

貴音 あ、ありがとう。いただくわね。

沙耶が去り、貴音ひとりになった社内は静寂に包まれる。しかし、どうして突然、沙耶がコンペに参加することになったのだろう。沙耶の年齢や実績を考えたら、まだ早いはずなのに。ざわざわした気持ちを、貴音はチョコレートの箱と一緒にデスクにしまい、自分の業務にとりかかった。

社内の会議室で貴音の声が響く。

貴音 部長、どういうことですか? どうして私が落とされたんですか。私のプレゼンのほうがすぐれていたのは明らかですし、キャリアも実績も彼女より私のほうが上です!

審査の結果、選ばれたのは沙耶の企画だった。今回のコンペに選ばれれば新規プロジェクトの重要なポジションにつけるはずだった。それを後輩に奪われたのだ。貴音には納得がいかなかった。

貴音 私は、いままで会社に貢献するため、必死に実績を積んできました。それなのに、この結果はあんまりです。

いまさらこんなことを言っても、どうにもならない。でも、言わないわけにはいかなかった。しかし、部長から出た言葉を聞いたとき、貴音は言葉を失った。それは植草から言われた言葉と同じだったからだ。

 

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