倉本康子、オジサンへのボディータッチ連発でバレた「オタサーの姫」気質
オジサンへのボディータッチに潜む幼稚さ
そういう意味で、ちょっとなぁと思ったのが、モデルの倉本康子でした。
「おしゃべりオジサンとヤバイ女」(テレビ東京)に「ひとり飲み好きのオジサンキラー」として登場した倉本は、女性がほとんどいない、でも安くておいしそうな店を飲み歩きます。いきなりビール1リットルを頼んでしまうところを見ると、酒豪というのは間違いないでしょう。
しかしながら、気になったのは、倉本が隣のおじさんに話しかけ、ボディータッチをすることなのでした。
40歳を過ぎた女性がモテるのは、素晴らしいことだと思います。けれど、その「からくり」が自分からオジサンに話かけ、ボディータッチというベタな行為を取るのは、芸能人として、ちょっとお粗末ではないでしょうか。番組ではオジサンキラーと呼ばれていましたが、オジサンに好かれちゃうのではなく、自分から好かれに行っているように私には感じられました。
もうひとつ、アレだなぁと思ったのが、倉本の女性陣との会話でした。途中から、番組の女性プロデューサーと女性ディレクターと倉本の三人で飲みだしたのですが、倉本は開口一番「結婚してる?してない?よかった」と二人に聞くのです。
「結婚してない?」と「結婚してない?よかった」では、ニュアンスが違うことにお気づきでしょうか。前者は単なる質問ですが、後者は「自分と同じように独身であってくれ」という気持ちがこめられています。なぜ独身であってほしいのか、それは、同性であっても、違うグループの人とは話しにくいと思ったからではないでしょうか。
知らないオジサンには自分から話しかけるのに、ポジションが違う女性には腰が引けるとでも言わんばかりの態度から、自分が中心でいたいというオタサーの姫的な幼稚さを感じました。これがプライベートならどうでもいいのです。少なくともテレビに映っているときは、誰とでも楽しく飲めるゆえに、オジサンたちにモテるというキャラで行った方がいいのではないでしょうか。
アラフォーはプライベートをどう露出すべきか?
芸能人が雲の上の存在で憧れだった時代は、終わりました。今や芸能人が庶民プレイに明け暮れ、SNSの発達で芸能人も一般人もプライベートを自ら公開しています。
けれど、それは「すべて見せろ」ということではないと思うのです。
直木賞作家の桜木紫乃センセイは、ストリップの興行主から「見せるな、隠すなができるストリッパーは大成する」と聞かされたことがあるそうです。体を全部見せているようで、肝心な部分は見せていない。だからこそ、もっと知りたくなって客は劇場に足を運ぶということでしょう。
つまり、「見せる」ことは「何を見せない」かを決める行為でもあるのです。その「見せない部分」に成功の秘密や人生の旨味を隠すことで、攻撃されることなく、自分をより良く見せることができるのではないでしょうか。誰も知らないところで、ひっそり自由に楽しむ。いいね!のつかない楽しさこそ、アラフォーの妙味なのかもしれません。
仁科友里が斬る#オンナの生きざま
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