なんと無料!台湾で「魂のお祓い」収驚をしてもらうと、こんなことが…

台湾マニアのイラストレーター・佐々木千絵さんが、「週末ちょっと行ける」玄人目線の2泊3日台湾モデルコースを提案中! もうずいぶん長いこと連載していますが、まだ2日めの正午前なんです。台湾ってどれだけ楽しめる要素がありすぎるのかということですね。まとめリンクは記事末をどうぞ。ちなみに佐々木さんはこの夏もたっぷり台湾バカンスを楽しみました!

前回からご紹介している台北・行天宮の無料のお祓い「収驚(ショウジン)」の続きです。

 

中に入ると行列が!

行天宮の敷地内に入ると目の前に大きな人のかたまりが。しかもおしゃべり好きな台湾の人たちが無言でジッと列の前を向いて並んでる。

そう、これがここ行天宮で試したい”お祓い”の儀式、”収驚”を待つ人の列!

この”収驚”とは、人間が驚いたり何かショックな出来事があったときに抜けてしまう魂を戻すというもので、青い作務衣のようなものを着た修行中のボランティア(効労生)が執り行ってくれます。

名前と生年月日を伝え、背中や肩をさすりながら何かを唱えてもらい、数分で終了。

もちろん直後に即なんらかの変化があった!ということは無いんだけど、疲れてうっすーくなってる自分濃度が少し濃くなったイメージをすると、何だかそんな気になってくるから不思議。

普段お廟に参拝するときは溢れる欲望をブツブツと連ねてお願いするばかりなので、こうして受け身のお廟参りは新鮮でおもしろい。もしも仕事やプライベートで自分が薄くなってる自覚があるあなた!ぜひ行天宮へ!

 

並んでる最中はスマホもおしゃべりも飴もガムも禁止!

地元の人たちの熱心な信仰の場におじゃまさせてもらってる身としては郷に入っては郷に従いたいところ。

いくら観光客とは言っても例外として許されるものでは無い、この行列ではみなさんしっかり約束を守って静かに列に並んでます。うっかりスマホで通話したり、お菓子を食べてる人がいたならば係りの人が禁止プラカードを持ってやって来るし、何より気持ちを集中させているであろう他の人の迷惑になるので「ちょっとくらいいいだろう」は禁物。

台湾はMRTと行天宮では飲食禁止!と覚えておいてください。

 

祈祷料はなんと無料

気になるお金ですが、なんと無料です。

神様は金払いの有無で参拝者を値踏みをするような存在ではない、精神が太っ腹なんです!だからイチゲンさんの観光客の魂でさえ”タダ”で体に戻してくれますよ。本当にありがたいことです。

ちなみに”おみくじ”も”平安”とかかれたカードも無料なのですが、ここは”関羽”という商売繁盛の神様が祀られてるので欲をかく私はお賽銭箱に少しばかりのお金を入れていきます。そのほうが神様の印象が良くなり、より仕事がうまくいきそうな気がするから……(だから神様はそんなことでは判断しないってば!)

 

ここに初めて来たきっかけは……

実は台北に来るたびに私が参拝していたのは”龍山寺”、でも次回漫画のネタにする予定の”ガチョウ”のお店で一人飲みをしていたときに、隣の席に座っていた日本人夫婦と仲良くなり「行天宮一緒に行きましょうよ!お祓いしてくれるんですよ!」と誘ってくれたのがきっかけで初参拝。

”収驚”のことも教えてくれて、一緒に並んでお祓いをしました。

終わったあとはさらっとサヨナラしたんですが、なんとなくその出来事が面白くてそれから行天宮へ行くように。

龍山寺は昔ながらの独特な雰囲気、おじいさんが多くカラオケをしていたりたまに喧嘩が勃発してたり……ともすると初めて女ひとりで行くとちょっとビックリするかもしれません。

その点こちら行天宮はオフィス街にあるので行きやすいかなと思います。

そして次回は行天宮近くの一人でも満喫できる”ガチョウ”のお店の紹介です!お楽しみに!

 

 

続く

 

前の話 次の話

 

【毎週金曜の夜コツコツと更新中!】

佐々木千絵さんの台湾1周!

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク