「青切符の未払い」で人生が変わる?事態が段階的に悪化する交通違反「恐怖のシナリオ」とは【弁護士が解説】
交通違反で青切符を切られたとき、「たかが数千円だから後で払えばいい」と考えてしまったことがある人もいるかもしれません。忙しさや面倒さから支払いを先延ばしにしてしまうと、そのまま忘れてしまうケースも少なくないでしょう。
しかし反則金の未払いは、単なる支払い忘れでは済まず、段階的に事態が悪化していく可能性があると弁護士の藤吉修崇氏は指摘します。
本記事では、弁護士法人ATB代表弁護士で、YouTubeでも道路交通法をわかりやすく解説している藤吉氏の著書から、反則金を支払わなかった場合にどのような段階を経て事態が進むのか、その注意点を紹介します。
<<関連記事「たかが数千円…」で「前科」がつくかも⁉青切符の未払いが、逮捕や起訴につながる危険性を弁護士が解説
※本記事は書籍『交通トラブル六法 「知らなかった」では済まされない道路の新常識』(藤吉修崇:著/ KADOKAWA)から一部抜粋・編集したものです
【実際の事例と展開】段階的に悪化する恐怖のシナリオ
では、実際に反則金を払わないとどうなるのか、段階的に見てみましょう。
第1段階は督促状の送付で、納付期限から約1か月後に「督促状」が郵送されます。この時点ではまだ行政処分の範囲で、ここで払ってしまえば刑事手続にはなりません。
第2段階は刑事手続への移行です。督促無視後、警察から検察庁に書類送検され、行政処分から刑事事件に格上げされます。この時点で前科がつく可能性が発生します。
第3段階は検察庁からの呼び出しで、検察官からの「呼出状」が送付され、出頭して事情聴取を受けます。実際には反則金の未払いだけでは不起訴になるケースも多いのですが、起訴されれば前科がつく可能性が高くなります。
第4段階は逮捕・起訴という最悪のケースです。呼び出し無視の場合は逮捕状請求され、自宅や職場に警察が来る可能性があります。起訴されれば、もちろん無罪を争うこともできますが、有罪となれば罰金刑となり、前科が確定します。
金銭的な比較をすると、当初の反則金は7,000 円程度ですが、最終的な罰金は5万円から20万円程度となります。
【弁護士からひと言! 知って得するポイント】
法律家として、反則金未払いの深刻さをお伝えします。まず、前科がつくのは精神的負担が大きいです。また、不出頭で逮捕ということもあります。
多くの人が「まさか逮捕されるとは思わなかった」と後悔しますが、この時点では時既に遅しです。違反を認めるなら反則金をすぐに払ってしまった方がいいでしょう。
ただし、事実無根だと言うなら反則金を納めずに争うことも考えていいと思います。
「結局どうすればいい?」
▶数千円をケチった結果、数十万円の損失と一生消えない前科が待っている可能性が
▶「忘れてくれる」という甘い期待は捨てて現実を直視する
▶事実無根なら反則金を納めずに争うことも選択肢の1つ
▶最も賢い選択は最初から交通違反をしないこと
「反則金を払わなかったらどうなる?」の答えは、確実に人生を台無しにする最悪の選択ということです。数千円をケチった結果、数十万円の損失と一生消えない前科が待っています。反則金の納付は社会人としての基本的な責任です。
だからと言って、不当な取り締まりにあった場合は「払わない」という選択肢もあります。納得いかない場合は、自分の主張をすることも大事ですね。
イラスト/春花春奈
※本記事に掲載された情報は2025年9月現在のものです。記載されている内容は、執筆時点で入手可能な法令・判例・実務慣行等に基づいていますが、最新の法改正や個別の事案に必ずしも適合するとは限りません。また、本書の記載は特定の事案に対する法的助言を行うものではなく、実際のトラブルについては、必ず弁護士その他の専門家にご相談のうえ、適切な対応を行ってください。
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■著者略歴:藤吉修崇(ふじよし・のぶたか)
東京都出身。慶應義塾大学経済学部卒業。弁護士法人ATB代表弁護士。大学時代に演劇に没頭し、スコットランドへ留学後、舞台演出や空間プロデュースに携わる。30歳を過ぎてから一念発起し、猛勉強の末、司法試験に合格。弁護士法人ATBを設立。YouTubeチャンネル「二番煎じと言われても」では、道交法の理不尽な状況を法律の観点から解説し話題となり、登録者数は20万人を超える。
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