ヘアメイク伊東さんの「ツヤ肌づくり」アイテムは?【オトナサローネ2018ベストコスメ】
こんにちは、ヘアメイクの伊東宏泰です。オトナサローネ2018ベストコスメでは「伊東セレクト」を担当します。
ぼくは普段、雑誌の美容記事のほか、テレビや映画の俳優さん、舞台の役者さんのヘアメイクも担当させていただいています。大切にしているのは「素肌感」です。
【オトナサローネ2018ベストコスメ・ライター賞伊東セレクト】
目指すのは「作っていない素肌」
ぼくは男性ですけれど、スキンケアもメイクも、コスメは全部自分の肌で試します。夜も女性のみなさんと同じように、ステップを踏んでスキンケアをしてから寝ています。
年柄でしょうか(笑)、やっぱり最近はリッチなものが好き。テクスチャー的に「つけた!」という実感がわくものが好きです。せっかくつけたのに、乾いたり、つけたのを忘れてしまうようなさっぱりしたものよりは、極端に言うと多少ベタついたりしても、満足感あるものを選んで使っています。
40代女性には「潤いとつや」が大切
肌が潤うと、だんだん肌がふっくらして、ファンデのノリがよくなります。つやがちゃんと残るスキンケアにしてあげると、ファンデの仕上がりも比例してつやっぽくなります。潤いで肌をふっくらとふくらませつつ、同時にしっかりつやを残す。この2つが40代には絶対必要だと思う。
スキンケアもベースメイクの一部です。今は、ベースメイクをしっかりマットに作るというよりは、いかに素肌っぽく見せるかの時代。だからファンデだけで完結せず、その前のスキンケアから磨いていく必要があります。
今回、ぼくの2018ベストコスメはそんな観点で選ばせていただきました。
デイリースキンケア:「リッチさ」重視!
キャッチフレーズにある「精悍な印象の顔立ち」という言葉に惹かれました。無香料なので、他アイテムと組み合わせても使いやすいです。ぼくが大好きな、結構重たい、しっかりとした重厚なクリームで、満足度の高さは抜群。ぼくはシートマスクのように重めにしっかりとつけて、蓋をするような感じで寝ています。
【伊東さん流使いこなしテクは】
たっぷりオンし、しっかり下から上に持ち上げるようにして使います。このとき、手は頬からこめかみや額に向けて上げながら、同時にあごを下げる「あべこべの動き」をすると、より重力に逆らえると思います。
目尻が下がってきたのが気になるなら、目尻部分をキツネみたいにすっと持ち上げ、深呼吸しながら1・2・3と5秒くらい数えてみて。こんなひと手間がクリームの機能を十分に引き出すのではと思っています。
スペシャルスキンケア:リラックス感が大切!
肌がとても乾いている時や、肌が疲れている時は、このオイルの出番です。肌が硬いなと感じる時に、ほぐすような感じでマッサージします。
このオイル、本当に香りが最高。疲れを取ってくれるハーブ系の香りです。オイルとしてはさらっとしていて、重たい感じではないです。オイルだから肌の上に残りますが、さらりすっきりとしています。
ぼくのおススメは「温めた手」。みんな蒸しタオルなんて作ってる時間ないでしょ? ぼくもないです(笑)。だから、手を温めるんです。キッチンでお皿を洗うとき、ぎりぎりまでお湯を熱くしておくでしょ。そのあと、ぽかぽかに温まった手でスキンケアするんです。このオイルをよく伸ばし、蒸しタオル感覚で顔全体に手を当てて浸透させてください。皮膚がいい具合に温まり、血液の循環がよくなるのが実感できます。
【伊東さん流使いこなしテクは】
ちょっと多め、3プッシュを手のひらにとり、時間をかけて、硬くなった皮膚をほぐしていきます。
ちょっと熱めのお湯で手をあっためて、水気をぱっぱと払ったら拭かずにそのまま、オイルを3プッシュ。手のひらで押し込んでいくような感じで1分ほど顔の皮膚を温めてください。これで肌のゴワゴワ感が取れていきます。首筋、肩にかけても続けて温めて、リンパを流してあげて。
朝、メイクの前に家事をしてお皿を洗う人は、メイク前のタイミングでもおススメです。
ベースメイク:なんといっても「ツヤ感」です!
このベイスメイクは、リキッドファンデにオイルを混ぜて自分の好きなタッチに調整OK。今までありそうでなかったアイテムです。オイルはツヤ感の出る「シアーゴールド」と、フォギーに仕上がる「エアリーホワイト」の2タイプ。ぼくのお気に入りは言うまでもなく、いい具合にツヤ感がプラスされる「シアーゴールド」です。すごく艶っぽいのに毛穴レスな肌が完成しますよ。もちろん、ファンデを単独で使ってもOKで、セミマットな仕上がりです。気軽に近所にお買い物に行くだけなのに、あの人はいつもすっぴんがきれいねとウワサになっちゃうようなアイテムです。
【伊東さん流使いこなしテクは】
いまどきな素肌っぽい仕上げにするため、顔の周囲にはあまりつけません。最初に顔の中心にファンデをのせ、それを周囲にも伸ばしていくくらいで。ぼくは自分で開発したスポンジブラシを使っています。一度にばっと広範囲に塗るのではなく、素肌を整えていく気持ちを持って、トントンと細かく乗せていくのが重要です。
ポイントメイク:思わず声が出る驚きのマットリップ
これ、つけた人はみんな驚くと思う。ぼくもオンして「ええっ、ナニコレ」って声が出ました。仕上がりはマットな口紅なんですが、質感はふわっとホイップクリームみたいな。よくあるマットタイプは引っかかる感じがあるものですが、これはもうスルスルとベルベットのように伸びて、メレンゲのようにしゅわっと溶けます。しかも仕上がりも軽く、つけているのを忘れるような感じ。
ヘアケア:香りでマインドチェンジを
このアイテムはとにかく香りがいい。みんなは癒やし系って言うんですが、ぼくは今日は重要な撮影があるから頭をスッキリさせて回転を高めて集中したい、なんて朝によく使います。相反するようですが、より深い眠りにつきたい時にもいい香りです。
最近、ホントお年なのかしら(笑)、朝起きると髪の根本がぺたんとするようになってきました。頭はコンパクトにしたいけれど、根本にはボリュームを出したい。これは夜洗って、朝起きても、髪のふんわり感が生きているのが優秀! 根本はふんわり膨らむけど髪全体はぱさっとしない、滑らかな仕上がりです。
ぼくね、オトナは値段じゃなく、自分の「素の気持ち」の何かを癒してくれるアイテムを選ぶべきだと思います。
自分に必要なものは何なのかを1つずつ丁寧に真剣に考えて、明日をキレイに生きるために、光や香りを選ぶんです。
なんでもかんでも忙しいからと手早く片付けていくのはもうやめて、メリハリを持って行動に目的を持たせる、そんな40代でありたいです。
ヘアメイクアップアーティスト
伊東宏泰(いとうひろやす)さん
資生堂美容技術専門学校卒業、資生堂SABFA卒業後フリーランスとして活動。
テレビや映画、コマーシャル、雑誌などの撮影にて、女優、歌舞伎役者、タレント、モデル、アスリートなど数々の著名人、文化人のヘアメイクを担当。また人気バラエティ番組のヘアメイクも担当。
近著に『格上げ美肌になれるスポンジブラシ1・2・3』(主婦の友社)。
問い合わせ先
イプサお客さま窓口 0120-523543
資生堂インターナショナル 0120-81-4710
THREE 0120-898-003
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