「こんな場所でするなんて」秘密の情事、全てを失う予感がしても、止まれない。道を外れた恋に絡め取られた女性の末路は【エリート銀行員たちの不倫事情】

2026.06.27 LOVE

彼と急接近。2人の行方は…

シュンジさんの言葉に、ユリさんはしどろもどろになりながら返しました。

「そんなことないです。やたら意味不明な自作の肩書きをつけて、小さなメディアにバカみたいなポエムを載せるのが関の山でしょうし……」

 

彼は穏やかな表情ですが、瞳の奥は鋭く光っていました。それは出世レースの中で様々な人間を見てきた者に顕著な、「人を見抜く力」を感じさせました。彼は『大丈夫。サラリーマンにはサラリーマンなりのメリットがありますよ。彼女は良くも悪くも一人だ。こうして同じ釜の飯を食べた仲間に、門出を祝ってもらうことは二度とないでしょう』と言い、こう続けました。

『あとサラリーマンにはもう1つメリットがあります。こうして思いがけず、素敵な女性と出会えることです』

 

この瞬間、ユリさんは初めて彼女のことを祝福しました。こんな出会いも、こんな気持ちになったのも、久しぶりのことでした。途中で彼は元部下たちに連れて行かれましたが、ユリさんの心には暖かいものが残っていました。

一次会で帰宅したユリさんは、スマホを見て驚きました。

 

彼の家は、なんと…

「家に帰ると、あるグループLINEが作成されていました。辞めていく女性行員が、飲み会に来てくれたメンバーを次々に招待したみたいです」

退職後も繋がりを保って、今後のビジネスに有利に使うつもりだろう。そう思って苦々しくLINEを眺めていると、メンバーにシュンジさんの名前を発見しました。少し迷った後で、お酒の力もあり「本日ありがとうございました」とだけ送りました。

 

「お酒の力って偉大ですよね。普段は絶対にやらないようなこともできてしまう。この時はお酒を言い訳につもりするつもりでした。」

しかし、この後でアルコールでは言い逃れはできない出来事が起こるのです。

 

「彼は『今夜は月が綺麗ですよ』と、自宅のベランダから空の写真送ってくれました。月よりもあたりの景色に目が行きました。映り込んでいた建物から、私の近所のマンションだと分かったんです」

そこは最低でも家賃が100万円はかかる部屋でした。「〇〇ガーデンですよね?うち、近所です」と送ると『そうなんですね。今度遊びに来てください』と返事が来ました。

 

「やましい気持ちはない。ただ高級マンションの中身を見てみたいだけ。そう言い聞かせて、LINEで作戦会議を始めました」

お互い子供がいるため、平日に有給を合わせて取ることになりました。彼の奥さんはPTA活動に精を出しているらしく、会議で確実に家にいない時間帯があるとのこと。日取りが決まり、ユリさんは慌ててエステや美容院の予約を入れました。服も買わなくてはなりません。何より大事なのは、仕事を終わらせなくてはなりません。時間がない……と思いながらスケジュールを詰め込みました。彼の高級マンションで…。そう思うと、いくらでも頑張れたのです。

あっという間に、Xデーがやってきました。

しかし、秘密を作ることには対価が伴いがち。これが彼女にとって、様々な意味での運命の分かれ道になるのです。本編では、既婚者同士であるユリさんとシュンジさんの恋の始まりについてお届けしました。そして…▶▶高級マンションに住んでいる彼。大きな鏡の前で抱きしめられ、道を外れて結ばれる二人は では、シュンジさんの部屋での熱いデートの様子をお送りします。

 

 

 

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