「この先、一生ないんだな」レスになってから3年。43歳の夫が悟った「寂しいまま普通に暮らす」という確信

2026.09.24 LOVE

日本臨床内科医会の推計によると、国内のED(勃起不全)の患者数は約1,130万人。『ED診療ガイドライン』第3版が示す年代別の有病率でも、40代を境に数字は上がっていきます。また、婚姻関係にあるカップルのセックスレス率は51.9%という調査結果(※)もあります。

前回につづき、妻の出産を機に夫婦生活を断られていたのに、いつの間にか自分の身体的理由で妻とできなくなっていたケンサクさん(仮名・43歳)にお話しを伺います。妻がレスの原因が夫のEDであることをママ友たちに話していたがきっかけとなり、治療やレス解消の働きかけをする意味を見失ってしまった夫。その後の夫婦関係はどのようになっていくのでしょうか。

 

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「うちの旦那、最後までできなくて」妻がママ友に話した日。43歳・夫が決めた「3年間、言わずにいること」とは

 

【無子社会を考える #36】後編

※日本家族計画協会がジェクスの依頼で実施した調査『ジャパン・セックスサーベイ2020』
※個人が特定されないよう設定を変えてあります
※写真はイメージです

 

 

男同士でも、この話は笑うしかない

同じころ、会社の飲み会で、40代の同僚たちが子どもができてからの夫婦関係を話題にしました。「うちはもう完全にレス」「子どもが生まれた瞬間に終わったよね」という自嘲が続き、ケンサクさんにも話が振られます。

「『全然ないっす』って笑って答えました。そうしたら先輩が『まあ、したくてもさせてもらえないよな』と言って、みんな笑った。僕も笑いました。その場では、『したいが拒否されている夫』として扱われたわけです。それが一番楽な役だったんです。もしそこで『できないんですよ』と言ったら、一瞬場が止まって、誰かが『薬あるじゃん』とか言って、また笑いになる。それは想像できた」

 

この時点で、ケンサクさんはすでに妻との関係について結論を出していました。それでも飲み会では「したいけどできない夫」を演じています。帰りの電車で、同じ方向の同僚が小声で「うち、実は薬使ってるんだよ」と言いました。ケンサクさんは「そうなんですね」とだけ返したそうです。

「たぶんその人も、誰かに話したかったんだと思います。でも僕は自分の話を返せなかった。相手が一歩踏み出しても、こっちは踏み出せない。男同士でも『したいけどできない夫』のポジションでいたほうが会話が早く終わるので。『もう一生しないと決めました』なんて言ったら、面倒くさいでしょう」

 

 

▶「このまま年を取るのだと覚悟しています」とひとり静かに決めた夫

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