40代のお悩み「老眼」はどうして起きるの?|目の話#1
更年期世代は急に「目」にまつわるトラブルが増えませんか?
よく声が挙がるのが「老眼が急に進んだ」という声。「ホルモンバランスの変化による更年期障害なのか、単なる老化なのかが区別がつかない」という悩みも聞こえてきます。
ドライアイなど角膜の権威、東邦大学医学部 眼科学講座教授 堀裕一先生に「更年期世代と老眼、目のトラブル」について5つのポイントを教わりました。
40代、50代女性の「目」はどう変化している?
–更年期世代は「老眼が進む」という訴えが多いのですが、この時期の女性の目にはどういう変化が起きますか?
目の中でレンズの役割をするのが水晶体。カメラのレンズとは違い、人の目の水晶体はそれそのものが動きます。
近くを見るときは厚くなり、遠くを見るときは薄くなって、ちょうどよい像を目の奥にある網膜に当てます。
若いうちはこの水晶体が柔軟に厚みが変わってピントを調節するのですが、加齢とともに柔軟性が落ち、40歳を境に近いほうにピントが合いにくくなっていきます。これは、もともと目の良い悪いにかかわらず、全員に必ずおきる加齢による変化です。
ボーっとしているときの人の目は遠くを見るようになっています。そして、近くを見るときに、水晶体を分厚くして、頑張ってピントを合わせます。
年をとって水晶体が硬くなっていくと、この分厚くする調整ができなくなります。なので、近くが見えにくくなるのです。
老眼に気づきやすく、その分ショックを受けやすいのは、もともと視力がよかった人でしょう。若いころから遠くが見えにくい近視の人は、周囲をもっとボーっと見ていて、こんなものだろうと思っているんです。
次の話>>>(1/14配信)
この記事は
東邦大学大森病院 眼科 教授
堀裕一
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