60歳を過ぎてからの小さな起業「軽い気持ちで始めた」女性の栄光

2021.12.04 WORK

パソコンは苦手、でも自分のネットショップを開きたい!

ネットショップの開店方法と運営術をわかりやすく解説し、きちんと利益を出して大きく育てるためのノウハウを実例に基づいて指南する書籍「いちばんわかりやすいネットショップの作り方」。

今回は本書より、スタイショップを経営する60代女性のお話をお送りします。

SHOP DATA◆bib-bab(ビブバブ)
オーナー:70代女性
発信地:兵庫県(デザイン・縫製)
商材:赤ちゃん用のスタイ
ショップ開店:2009年 https://bib-bab.com/
おしゃれなお出かけ用スタイの専門ショップ。商品の品質の高さから、開店以来、多くの人の信頼を得て愛され続けている。

初孫の誕生で「お嫁さんに喜ばれるスタイ」を

私が「おしゃれなお出かけ用のスタイ(よだれかけ)を作って売る」という仕事を始めたのは、60歳を過ぎてからです。私はそもそも専業主婦で、洋裁のプロでもありませんでした。60歳手前で初孫が生まれるまで、「普通のおばあちゃん」として過ごす老後しか自分にはありえないと思っていたのです。

 

人生の転機は初孫でした。とにかくよだれがよく出る赤ちゃんで、普通のスタイではすぐびしょびしょになってしまい、いくらとりかえても間に合わないのです。

 

そこでスタイを作ろうと思ったのですが、姑の手作りなんて嫌がられるかもと心配になりました。そこでとびきりいい素材を使って素敵なデザインを考えて、シャツ形の手作りスタイをプレゼントしたんです。その結果、お嫁さんにはとても喜んでもらえました。

 

私には4人の子どもがいて、ちょうど出産ラッシュ。プレゼントしたら、とても喜ばれたんです。「これは絶対に売れるよ」「ネットで売ってみれば?」と言われることが増えました。そこで「せっかくだからチャレンジしてみよう」と思い立ち、カラーミーショップで開店してみたのです。

 

家事や家族の世話をしながら、ショップ運営スタート

もともと布生地が好きで集めていましたが、特に洋裁が得意だったわけではありません。仕事となると生地の仕入れや集客などもしなければなりませんが、最初のうちは右も左もわかりませんでした。パートに出るかわりに、ちょっとしたお小遣いになればいいなという気持ちでした。

 

開店は2009年。 ネットショップ作りは長男に手伝ってもらいましたが、最初の1年は販売数も少なく、縫製もすべてひとりで行っていました。当時は家事をしながら孫の面倒や、自分の父の介護もありましたから、本当に大変な日々でした。

 

繁盛ポイントはここ!意外な商品需要は「孫へのプレゼント」

ビブバブのスタイはとことん品質にこだわっているため、決して安いものではありません。

 

販売を続けていくうちに、赤ちゃんのママだけでなく、「おばあちゃんからお孫さんへプレゼント」というギフト需要が高いことに気づきました。

 

当時、お出かけ用のおしゃれなスタイはめずらしく、「どこで買ったの?」と聞かれることが多いのだそう。有名ブランドと違って、希少価値を感じてくださるお客さまも多いようです。

 

品質にこだわり抜いたことで、「プレゼントしたい」といううれしい需要につながりました。

 

>>次ページ順調そうなショップを見舞うアクシデントとは? しくじりから学んだこと

 

<<前の話

 

ネットショップの作り方、詳しいハウツーが図解でわかる! これ1冊手にすればもうショップは完成したも同然! 「これから始めてみたい」人ならいますぐ手にすべき。

いちばんわかりやすいネットショップの作り方』1,595円(10%税込)/主婦の友社 

 

 

続きを読む

スポンサーリンク

この記事は
山崎潤子

スポンサーリンク

スポンサーリンク