
「どうせ既婚者は全員浮気する」彼女はそうつぶやいた【不倫の精算#36】前編
後ろ指をさされる関係とわかっていても、やめられない不毛なつながり。
不倫を選ぶ女性たちの背景には何があるのか、またこれからどうするのか、垣間見えた胸の内をご紹介します。
“未遂に終わった不倫”を打ち明ける独身女性
友人から「友達にいきなり不倫しているのって言われて、びっくりした」という話を聞いたのは、久しぶりにランチを食べに行ったときだった。
「え? あなたのお友達が不倫しているの?」
と答えると、
「そう。
あ、正確には不倫じゃないのかな、振られたから。寝てはいないみたいで」
友人は「そんなの、急に言われても“ああそう”としか返せないよね」と肩をすくめた。
何となくピンときて、バッグからペンとメモを出し、そのときの女性についてどんな様子だったかを聞いた。
「あなたの知らない人だけど」という友人の前置きにうなずいてから、もちろん個人が特定されるような情報は要らないと答えた。
単純に「未遂に終わった不倫について友達に打ち明ける心理」に興味があった。
「既婚者はみんな不倫する」?
友人が話してくれたそのSさんは39歳の独身女性で、市内でも大手に入る企業で契約社員として働いているそうだ。
しばらく県外にいたときもあったが、地元に戻ってきたのが三年前、それから友人と知り合い交流がはじまり、よくおしゃべりするのだという。
「私が聞いた限りでは彼氏がいた話はなくて、『こっちにはいい男がいない』とか『会社の男は既婚者ばかり』とか、そんな愚痴が多かったの」
友人は既婚者で、年下の夫と仲睦まじく暮らしている。
子どもも二人いて、家族で旅行した話をすると
『そんな旦那さんなら浮気の心配はないわね』
と笑顔で返してきたのが印象的だったそうだ。
「そのときの会話で覚えているのだけど、
『既婚者はみんな不倫するから』
と言ったのね、彼女。
いかにも経験談って感じだったから、あれ? と思ったけどさすがに『不倫していたの?』とは聞けなくて」
会話はそれで終わったが、以降もSさんから恋愛の話が出ることはなく、友人も忘れていた。
先日、電話で話しているときにいきなり不倫の話題を振られ、戸惑いが蘇ったのだった。
「既婚者はみんな不倫する」。
その感慨は、不倫を間近で見たか、自身が経験したか、ネガティブな体験を経て持つものだと思う。
幸せな夫婦生活を送る友人になぜ“未遂の不倫”を打ち明けるのか、Sさんの不安定さがちらりと伝わった。
「既婚者に振られて終わった」片思い
Sさんは、同じ部署で働く既婚男性に告白したのだそうだ。
どんな男性かはわからないが、「年下で仕事ができる人」と友人は以前聞かされていて、彼が既婚者であることもSさんみずからが話していた。
話をまとめると、Sさんが一方的に男性を好きになり、思い切って気持ちを打ち明けたが既婚を理由に断られたのだった。
安易に不倫関係を受け入れない既婚者も世間には多く、リスクの高さを考えれば“振られてよかったのでは”と思ったが、友人の困惑は別のところにあった。
「それで、断わった男性のことを悪く言うのよ。
『既婚者のくせに』って。
どう思う?」
“既婚者のくせに、独身である自分の片思いを拒否するのはおかしい”。
なぜそう思うのか、既婚の事実をどうして下に見るのか。悔しまぎれだとしても言い過ぎだろうと友人は思った。
「そもそも、結婚している人に告白するほうが普通じゃないし、振られるのは当たり前よね?
断られた腹いせに相手を馬鹿にしたいのかなって思ったけど……」
友人の言葉はもっともで、不倫願望のない既婚者から見れば「配偶者がいると知っていて思いを告げてくる人」など、困るのが現実だろう。
独身者同士の恋愛ではないのだ。
そこに「交際」の土俵はないのが当然で、既婚を理由にお断りするのは自然な流れだが、振られた側には“許せない”となるのは、交際を、ひいては恋愛そのものを軽く考えているのかもなと感じた。
つづき>>>その不倫、本当に不倫だったの…?考えればぞっとする事実
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