別れてくれない不倫相手。周囲に関係をバラすことまで匂わせはじめ…【不倫の精算#38】前編

2022.02.11 LOVE

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後ろ指をさされる関係とわかっていても、やめられない不毛なつながり。

不倫を選ぶ女性たちの背景には何があるのか、またこれからどうするのか、垣間見えた胸の内をご紹介します。

 

 

“フェードアウト“に失敗した既婚女性

Uさんは44歳の既婚者で、私のブログから「相談したいことがあって」と連絡をくれた女性だった。

個人を特定されないよう最大限の配慮をして記事にしても良いかお尋ねしたら、「大丈夫です」と返事をくださった。

 

そのうえで「すべてお話ししますので、アドバイスをお願いします」と、不倫相手と仲がこじれてしまった現状を打ち明けてくれた。

 

一言でいえば、「フェードアウトを目論んだが、それに気づいた不倫相手が執拗に迫ってくる」のが悩みで、

 

「コロナのせいで家を空けることが難しくなり、『これ以上は無理』と何度も伝えたが『少しの時間でいいから』と引き下がられて嫌になり、別れたい」

 

というのがUさんの本音だった。

 

相手は自分より年上のバツイチ男性で、「気ままなひとり暮らしのせいか、家族がいる私の状況をまったく考えてくれない」のが、最大のストレスであり別れたい理由でもあった。

 

フェードアウトは、不倫の場合、その気配を察した相手が黙って受け入れることも多いが、リスクを軽く考える人ほど、一度つかんだ肉体関係を手放すことを惜しんで暴れだす。

 

Uさんのケースも、「どうしても会いたい」と迫る相手の態度には「この女を失えば次はいつこんな機会があるかわからない」という手前勝手な思いが見えた。

 

在宅勤務となった夫へのストレス

Uさんが相手の男性と出会ったのは、マッチングアプリだった。

 

当時、Uさんは「10年以上レスが続く結婚生活」に嫌気がさしており、さらには新型コロナウイルス感染症の影響でテレワークになった夫と家で過ごす時間が長くなり、ストレスを感じていたそうだ。

 

「在宅でも仕事をするのはわかるけど、コーヒーを淹れていけだの昼飯も作っていけだの、私はまるで家政婦みたいな扱いで。

私は外でフルタイムで働いているのに、家事も今まで通りやれと言われて本当にうんざりでした。

前は外で仕事をして疲れたからってベッドでの時間を拒否していたのに、在宅になっても変わらずさっさと寝ようとするのを見たら、本当に愛情なんかないんだろうなと思って」

 

マッチングアプリを思いついたとき、Uさんは不倫をすることまでは考えておらず、「ただ夫以外の男性と楽しく話して気晴らしがしたいだけ」だった。

 

実際に登録してみるとたくさんのメッセージが飛んできて、自分と同じように妻にストレスを抱える既婚男性や、バツイチで気楽に過ごしている人、年下の独身男性など、いろいろな境遇の人と会話ができることでテンションが上がったのだという。

 

そんななかでやり取りが続いたのが、現在の不倫相手の男性だった。

 

「この人なら大丈夫だろう」という考えの甘さ

「言い方は悪いのですが、頭が悪そうというか、本当に性欲しかないって感じの人で。

会話も下ネタが多いし明らかに体目当てってわかるけど、あれこれ探りを入れてくる人より逆にわかりやすかったですね」

 

この男性とならシンプルに寝ることだけを楽しめるだろう、それ以上の情緒あるつながりには発展しないだろうというのが、Uさんの考えだった。

 

「これが本当の割り切りか、と自分でも思いましたが、いっそ “それ” だけの人が楽だろうと思って」

 

欲求不満だったこともあり、本当に “寝るだけの関係“ の可能性をUさんは思いついた。

 

何度も誘われては返事を保留にしていた食事にOKを返したら、男性は「その後の時間まで予定に入れておいていいのかな?」と図々しく尋ねてきて、気持ち悪いと思うけれど「会ってみて無理なら帰ればいいし。この人なら大丈夫でしょ」と軽い気持ちで「いいですよ」と返したのだった。

>>次ページ:恐怖に怯える日々。安易な不倫の代償はあまりに大きかった

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