「ざっすい」ではありません。「雑沓」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「雑沓」です。
「雑沓」の読み方は?
「沓」に含まれる「水」から「雑沓」を「ざっすい」と読んだ人がいるかもしれませんが、残念ながらそれは間違いです。
「雑沓」は
さわがしくこみあうこと。また、人が多くでてこみあうこと。ごたごたすること。また、そのさま。人ごみ。
出典元:精選版 日本国語大辞典
という意味です。
日常生活では「雑沓」ではなく「雑踏」と表記されていることが多いです。
正解は……
「ざっとう」です。
「雑踏」の「踏」以外、常用漢字ではないので、日常生活で見かける機会は滅多にないはずですが、「雑沓」や「雑踏」のほかに、「雑鬧」「雑遝」とも表されます。
「雑沓」の「沓」は
- 音読み トウ
- 訓読み くつ・かさ(なる)・むさぼ(る)
と読み、
①くつ。はきもの。
②かさなる。かさなりあう。こみあう。
③よくしゃべるさま。
④むさぼる。出典元:沓|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。「雑沓」の「沓」は②の意味です。
漢字ペディアによると「沓」は水が流れるようにしゃべる意味を表し、転じて、重なり合う意味に用いるようになったとのこと。
ちなみに「雑沓」以外の「トウ」、「踏」「鬧」「遝」の意味は
踏:ふむ。ふまえる。あるく。ふみ行う。
鬧:さわがしい。さわぐ。さわがす。あらそう。
遝:及ぶ。追いつく。至る。
です。
現代においてそれぞれの漢字を使い分ける必要はありませんが、「ざっとう」の意味合いが違って感じるのが面白いですね。
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