「しつける」ではありません。「嗾ける」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「嗾ける」です。
「嗾ける」の読み方は?
「嗾」には「家族(かぞく)」などに用いられる「族」の字が含まれているので、「ぞく」と読んだ人がいるかもしれませんが、「嗾ける」の読みは「ぞくける」ではありません。また「〜ける」の送り仮名から「しつける」と読んだ人がいるかもしれませんが、残念ながらそれも不正解。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「けしかける」です。
「嗾ける」とは
1 勢いづけて相手を攻撃させる。
2 相手をおだてあげて自分の思うとおりのことをさせる。そそのかす。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
では「嗾す」はなんと読む?!
「嗾ける」の場合は「けしかける」ですが、「嗾す」の場合には「けしかけす」とは読みません。「嗾」にはもう1つ訓読みがあります。実は「嗾ける」の意味の中に答えがありますが……
正解は「そそのかす」です。
「嗾」という漢字自体に“けしかける。そそのかす。(出典元:嗾|漢字一字|漢字ペディア)”という意味があります。なお「嗾」の読みは、上記2つの訓読みの他、「ソウ」という音読みがあります。
「嗾」を音読みする代表的な言葉には「使嗾」「指嗾」が挙げられます。
いずれも「シソウ」と読み、
指図して行なわせること。そそのかすこと。けしかけてつかうこと。また、そのもの。しぞく。
出典元:精選版 日本国語大辞典
という意味を表します。「嗾」が用いられる代表的な言葉はほぼ同じ意味を表しているので、読みさえ知ってしまえば、使いこなしやすいはずです。本記事をきっかけに「嗾」がつく言葉を覚えていただけると幸いです。
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