「ろくかべ」ではありませんよ。「六臂」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「六臂」です。
「六臂」の読み方は?
「六臂」の読み方は「ろくかべ」ではありません。「臂」という漢字は「壁」に似ていますが、読み間違えないよう注意しましょう。
「六臂」は単体ではなく、「三面六臂」や「八面六臂」という言葉で表されることが多いです。これらの言葉を知っている人であれば、読み方がすんなり出てきたのではないでしょうか。
正解は……
「ろっぴ」です。
「臂」という漢字は
- 音読み ヒ
- 訓読み うで・ひじ
と読みます。
「六臂」の「臂」は、「肩と手首の間にあり、関節で折れ曲がる部分の外側」を表す「臂(ひじ)」を意味します(出典元:ひじ|言葉|漢字ペディア)。
「三面六臂」は
① 三つの顔と六つの臂とを一身に備えていること。
② (顔が三つ、腕が六本あるというところから) 一人で数人分の働きをすること。また、そのさま。八面六臂。出典元:精選版 日本国語大辞典
という意味です。「八面六臂」も同様の意味を表します。
飯間浩明『四字熟語を知る辞典』(小学館、2018年)には、三つの顔と六つの臂を持つ存在として仏教の守神である摩利支天(まりしてん)をあげ、「三面六臂」はおそらくその姿から出た言葉であること、そして「後に数がインフレを起こして『八面六臂』になったものと考えられます」とありました。
個人的には「『八面六臂』では顔が増えても臂の数は変わっていないから『三面六臂』と逆の意味になるのかな?」と思い込んでいたのですが、そんなことはありませんでした……!顔が三つであれ、八つであれ、多方面にめざましい働きを示すことを表します。
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