「貴ぶ」きぶ…? 正しい読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「貴ぶ」です。
「貴ぶ」の読み方は?
「貴」といえば、「貴族」や「貴重」、「高貴」など「キ」という音読みが印象的かと思います。とはいえ、「貴ぶ」の読み方は「きぶ」ではありません。
「貴ぶ」は「尊ぶ」と書き表すこともできます。
小学校で習う読み方ではありますが、頻繁に使う言葉ではない分、「あれ、なんて読むんだっけ……?」と戸惑った人は少なくないはずです。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「たっとぶ」です。「とうとぶ」とも読みます。
「たっとぶ」の意味は「とうとぶ」と同じで、
1 尊いものとしてあがめる。たっとぶ。
2 価値あるものとして重んじる。尊重する。たっとぶ。出典元:小学館 デジタル大辞泉
という意味です。
「尊ぶ・貴ぶ(たっとぶ・とうとぶ)」いずれの読み方も常用漢字表に認められている訓読みです。
「尊」の読み方は
- 音読み ソン
- 訓読み たっと(い)・とうと(い)・たっと(ぶ)・とうと(ぶ)(常用漢字表外)みこと
で、「貴」の読み方は
- 音読み キ
- 訓読み たっと(い)・とうと(い)・たっと(ぶ)・とうと(ぶ)(常用漢字表外)たか(い)
です。音読みと常用漢字表に認められていない訓読み以外は共通していることに注目です。
どちらの漢字で書き表しても、現代においては同じ意味として捉えられることがほとんどですが、「尊い」と「貴い」では異なる意味を表すことができます。
「尊い(とうとい・たっとい)」は
気高く徳にすぐれ、敬い重んじるべきである。
出典元:とうと-い|言葉|漢字一字
という意味です。
一方、「貴い(とうとい・たっとい)」は
①身分や価値が高く、うやまうべきである。大切である。
②数が少なくて値段が高い。ねうちがある。出典元:とうと-い|言葉|漢字一字
と、りっぱで価値があることを表すこともできます。
これはそれぞれの漢字の成り立ちに由来します。「尊」は手を表す「寸」と酒だるを表す「酋」から成り、手で酒つぼを持ち、神にささげる意味から「たっとぶ」意を表すようになりました。一方、「貴」は「貝」と音符「臾(ユ)→(クヰ)」から成り、高い値段という意味から「とうとい」を表しています。
★他の問題にもチャレンジ!
答えは>>こちら
スポンサーリンク