37歳でがん告知。すがるように検索するも「転移」「再発」「余命」の文字に絶望し…【子宮頸がん日記#10】(後編)
40歳元ファッションスタイリストの子宮頸がん闘病記。前編に続く後編です。
<<【前編】「実は、働き盛りの40代女性が一番がんになりやすい!?」【連載 子宮頸がん日記#10】後編
がんを告知されてからの日々は
がんになるって、それはそれはそれはすごい体験です。
私は自他共に認める鉄メンタルの持ち主ですが、それでもがんがわかってから治療を始めるまでは、毎日悪夢の中を生きているようでした。
朝目覚めて、現実であることを知り、何度絶望したことか。すがるように検索しても、自分が願うような内容は出てこない。転移、再発、余命の文字だらけ。
でも隣で無邪気に笑う子どもたちの前では、不安なんて1ミリも顔に出さないようにしてここまで来たのです。
私は、日々起こることはすべて意味があって起きていることだと思っています。
良いことも悪いことも。
大好きな人に振られて失恋したあと、当時の夫に出会えて2人の子どもを授かりました(離婚したけど)。
ビットコインのマイニングが流行った時は、友人の誘いに乗って怪しい業者に手を出して、300万円が消えました(えっ)。
でも、すべては私の大事な経験。経験なくして人は成長しないのです。
子宮頸がんになったことに意味はある?
では、私が子宮頸がんになった意味はなんでしょうか?生死が関わるのに学びがある?貴重な経験?
生涯で2人にひとりががんになると言われていますが、30歳後半でがんになる人はそう多くはないでしょう。
同世代の中では、私が一番最初のがん経験者でした。
でも、精神力の強い私が先陣きってがん治療を体験し、みんなに「大丈夫だよ!そんなに怖くなかったよ!」って言うために、私が37歳でがんになったと思うのです。
実は、この連載をはじめてから知ったことなのですが、
2月4日は【ワールドキャンサーデー(世界対がんデー)】であると同時に、「私の誕生日」でもあります。
2024年の2月4日で40歳になるんです。(2と4の数字しかない・・・!)
「ワールドキャンサーデー」とは、「世界中のひとりひとりが、がんに関する意識を高め、知識を増やし、がんに対して行動を起こすことを目的として、世界が一体となって各地でさまざまな取り組みを行う日」です。
がんになる前には知り得なかったワールドキャンサーデーが、自分の誕生日と同じということを知った時に「あぁ、きっとそういうことだったんだ」と思うようになったのです。
当初、暇すぎる入院中に綴ろうとしていた個人ブログ内での子宮頸がん日記も、私の飽きっぽい性格が災いし1話で終了。続ける気ゼロの時に、オトナサローネ編集部から連載のお話をいただきました。本当にこれも何かの縁だと思います。
2月4日の私の40歳の誕生日を「おめでとう!」と思ってくださる心優しい方がいるのであれば、お祝いの気持ちを込めて、ぜひがん検診に行ってみてください。
まさにオトナサローネ読者の年代の女性が、最もがんにかかりやすいんですから。
そして「何でもなかったー!」という安堵の声が、何よりの誕生日プレゼントです♡
バリ島より愛をこめて。
▶▶【つづき】「父の葬儀に参列するため、一刻も早く帰国したいのにできなかった理由とは?」
<<【前の話】「実は、働き盛りの40代女性が一番がんになりやすい!?」<<【連載を最初から読む】「「まさか…私が?」元スタイリストが子宮頸がんになり、子宮全摘&治療した話。」
続きを読む
スポンサーリンク