岩井志麻子 女が「更年期」を迎えて変わってきたこと

私は丈夫で呑気だが、毎晩飲んでるし高カロリーな食べ物好きだし、常にしょうもないことにウジウジもイライラもしている。

そんな私だから、という前置きと、そんな私でも、という前置きで話すのは更年期についてだ。

54歳、更年期の真っ只中

今年五十四歳になる私は、世間一般的には更年期の真っ只中のお年頃だろう。

けれどよくいわれる、冬でも火照って汗ダラダラとか、鬱で寝込むなんてことはない。

生理も何か月もないから上がったかと思っていたら、いきなりドバッと来るのを繰り返している。

これを書いている今現在でいえば、一週間前に終わったばかりだ。

 

髪も肌も体も。変化を感じた40代

じゃあ二十代三十代の若い頃と何も変わりないかといえば、そんなことない。

ガリガリだったのがムチムチになったし、眠りは浅くなったし、ちょっと走れば息が上がるし、慢性的に肩こってるし、特に激しい運動もしてないのに膝の屈伸すると痛いし。

年取ったな~、月に一度の白髪染めと、小じわにすり込む油分の多い化粧品にしみじみと感じる。

あちこち不具合が生じているのも、ひしひしと感じる。

思い返してみれば、そういうのが始まったのは確かに四十代に入ってからだわ。

三十代の頃はウエストもあったし白髪染めもしてなかった。夜通し遊んで平気だったし。

更年期は悪いものではない

では四十代に入る前から更年期対策をしておくべきだったか、となると、なんか違う。

もちろん、症状の重い人や早期に更年期が来てしまった人にあきらめろ、もしくは根性で乗りきれなんていう気はない。

どうかそういう人達は、専門的な医療機関に頼ってほしい。

元々の体質もあるけど、気を遣う真面目な人が多いようなので。

だけど軽い人も重い人も、更年期をそこまで悪いものとは思わないでほしいわ。

ガタが来るのは当たり前

更年期を迎える歳まで生きられたんだから。

成熟した女となって、それをも超えた女の完成形になりつつあるんだから。

年取りゃ、あちこちガタが来るのは当たり前。

いつまでも若々しい人は素敵だけど、若々しいと若いは違う。

若々しい人も、実は若くはないのだ。

年齢は絶対的に重ねていくのだから。

現実に抗うのではなく、受け入れる方がいい。

それこそが成熟した女。

しかし五十代から見れば、四十代が若いのも事実。

若いと見てくれる五十代以上の先輩達がいるのは、励みにしてくださいな。

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作家 岩井志麻子

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