岩井志麻子「そろそろ閉経…」と思い始める40代女性に伝えたいこと

私自身が五十代も半ばとなり、閉経もした。

少なくとも自然の状態、つまり医療行為をしない状態であれば絶対、妊娠はしない。当然、出産もない。

50代になって思うこと

子どもがいない五十代の女達は、「自分は生涯、子どもを持たなかった」という気持ちでいるし、子どもがいる同世代の女達は、「子どもに、孫を見せろなんて強要はしないけど」「可愛い孫が楽しみ」と、自身のではなく子どもの子どもに心がいっている。

そして女だけでなく同世代の男達も、よっぽど若い奥さんがいる人は別にして、同じようなことをいっている。

まぁ、男の場合は若い奥さんと一緒になればできるかも、みたいな夢を持っているのが、少なからずいることはいるけどね。

40代。男と女の間にある大きな違い

これが、五十代と四十代の大きな差でしょう。

五十代は男も女も、子どもに関してはほぼ同じ考え方、感じ方。

だけど四十代なら、男と女はかなりそれに対する考えは違う。

四十代の女は、「まだ産めるかも」「今からがんばって産みたい」「もう産めないかな」と揺れ動くのに対し、

男は自分の欲しい欲しくないという思い、パートナーの女性の気持ちに関わらず、自分が作ろうとすればすぐできる、くらいに考えているのだ。

また、それはまったくの間違い、勘違いでもない。

ともに生殖能力はあっても、四十代の女の体は妊娠と出産は「まだ」と「もう」を行ったり来たりするが、男は相手の女が受け入れ態勢にあれば簡単に、といういい方も語弊はあるが、できてしまう。

だから四十代ってのは、男はまだまだ若い気でいるが、女はそろそろ……と閉経の日を想定しする年頃だ。これが五十代になれば、横並びになるんだけどね。

迷う40代女性に伝えたいこと

しかし、自分がこの歳になってしまったからこそ、四十代の女に言っちゃう。

恋愛や結婚は、それこそ五十になっても七十になってもできるけど、妊娠と出産だけはリミットがあるの。

それがあなたの今。同世代の男はまだ若さの中にいるけど、あなたは違うよ。

何事も選択肢が減るのは寂しいことだけど、迷うことも減るんだから、別の楽しみや希望や夢を増やす余地ができる。

あと人によるし相性にもよるけど、自分はまだ若いという四十代男の方が、そばにいて自分も若々しくいられるし、逆に「私が大人になってしっかりしなきゃ」と思えるかな。

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作家 岩井志麻子

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