これは、やればやっただけうまくなるのがわかる「自分育成ゲーム」。こんなに自己肯定感が上がることってない
日々が飛ぶように過ぎていく中、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんな中「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。体験談をご紹介します。
トモコさん
岡山県在住、51歳、営業事務。28歳と24歳の息子、26歳の娘は実家を離れ、いまは夫と夫の母と3人暮らし。4歳チワワを溺愛中。TOP画像は本来バンカーがハートに見えるはずのゴルフ場。
前編『51歳、3人の子どもが巣立って「急にぽっかり時間ができた」。始めてみたら「即ハマった」新しいトライは』【私を変える小さなトライ #2】後編
2回め、ちゃんと当たればカートに乗れる!ちゃんとうまくなっている私に気づく
2回めは学生時代の同級生夫婦と行きました。やっぱり2回めのほうがうまく進むし、楽しいんですよね。2回めもすごく歩きましたが、1回めよりはカートに乗れました。これ、1回めにはわかっていなかったのですが、なんと、うまくいけばカートに乗れるんですね。乗れるということはうまくいっているということで、前回よりもちゃんと当たってうまくなってるんですよ、私。当たっていればカートに乗れるって、1回めには気づいていませんでした。乗れたおかげで1回めほどは疲れずに済みました。
このときも同級生夫婦とすぐに3回めの予約をとりました、いつにしよう?お正月休みがいいかな?って。そして、3回めはもっとカートに乗れました。
こうなると違う楽しみが見えてくるようになります。私は体格がよく、元バレーボール選手なのでドライバーも当たればものすごく飛ぶんですが、最後のツメが甘く、いざ入れるというシーンになるとコンコンと何度も叩いてしまいます。そうか、飛ばす練習よりパットの練習しなくちゃ。なんて、やりたくなる新しい課題がどんどん出てくるんです。これもゴルフのいい点だなと思います。練習すれば確実にうまくなり、何を練習すればいいのかが毎回自分でわかるのです。
もうひとつ、田舎に住んでいてよかった!という点がゴルフ費用の安さです。打ちっぱなしは80球で1回500円。都会だと週末は2、3000円するそうですね。コースも曜日で違いますが、日曜で1人8000~9000円というところ。夫と2人で約2万円ですから、年に4回、5回程度ならば、旅行がわりのレジャーという感覚です。大阪の従妹は「安い!!」って驚いて、こちらまで来るようになりました。岡山には温泉がついているゴルフ場もあるので旅行気分も楽しめて、ゴルフを始めなかったらこういう種類の娯楽があることには気づけなかったと思います。
コツコツ練習した分だけ自分が強くなっていく。この育成の楽しみが自己肯定感を上げてくれる
一緒にラウンドするのはいとこ夫婦、同級生夫妻のほか、近所のセミプロ、息子の高校時代のママ友、最近では娘もはじめた。岡山県内の3つくらいの御用達コースを気分次第で予約しています。
ゴルフって始めてみるまではお金と時間のかかるおじさんの遊びと思っていましたが、体を動かすことが楽しくなる、ちょうどいいレジャーだなって今は思っています。打ちっぱなしも空いた時間にちょっと行って、いい感じに打てるとスコーンと飛んで、もうその快感ったらない、ヨッシャーと心の中でガッツしてる。バレーボールのチームプレイも楽しかったけれど、ゴルフのこの自分をコツコツ育成する楽しみって、そういえば他にはあまりないかもしれません。
いまは正しいフォームを身に着けるため、またセミプロおじさんに習っています。私は飛ぶときと飛ばないときのムラがあるのですが、正しいフォームで打てばこれがなくなるはずなので、コツコツとフォームの改善をしています。このように、やればやるほどうまくなるので自己肯定感も上がります。へたくそでも、その日調子が悪くても、コースに行っておいしいお昼ご飯をたっぷり食べて、みんなでワイワイ言いながら帰ってきたらそれだけでもおつりがくるくらいに楽しい。
私にとって、従妹の後押しで最初の一歩を踏み出したゴルフは、50歳の私に新しい世界を見せてくれる魔法のドアでした。
【編集部より】ヘアサロンを変えた、白髪染めをやめた、矯正を始めた、ドライヤーを買い替えた、骨密度検査をした、習字を始めた、寝る前にストレッチを続けている、パスポートを再取得した、ママ友と温泉旅行に行った、2㎏やせた、子どもとオンライン英会話を続けている……
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