「月々2万円なら私でも払える!」このままじゃ、孫に笑われると思って始めた歯列矯正。ようやく“自分の人生”が動き出した

2025.05.25 LIFE

日々が飛ぶように過ぎていくなか、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんななか「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。体験談をご紹介します。

<<この記事の前編:「人前で笑うのが怖い」コンプレックスだった歯並び。でもようやく「自分のためにお金を使っていい」と思えた日

 

◾️Nokaさん
栃木県在住、42歳のシングルマザー。22歳の長男、高校2年の長女と3人暮らし。19歳で結婚・出産し、35歳で離婚

【私を変える小さなトライ】

 

一度は諦めかけたけれど、「ローンを組めばできる」と気づいた

娘に背中を押されて歯科医院を訪れたNokaさん。ところが診断の結果、歯の状態は想像以上に悪く、見積もりはなんと270万円。保険がきかない審美歯科で、虫歯治療に加えて銀歯のセラミック化、奥歯のインプラント、そして上あごに埋まった糸切り歯の抜歯が必要とのことでした。

「前から3番目のひし形の糸切り歯が上あごに埋まっているので、『矯正するなら、まずこの歯を抜かないと、全体の歯は動かせない』と言われました」

 

こんなにお金がかかるのか…と一度は諦めかけたものの、別の歯科医院を訪ねてみると、保険診療が可能な部分もあり、見積もりは240万円に。

 

決して安くはありませんでしたが、「デンタルローンが使える」と知ったことで、現実味が増してきました。頭金を入れたうえで、月2万円ほどの分割払いに抑えられるとわかり、治療をスタートする決意が固まったのです。

 

最先端の歯科医院は、驚きと安心の連続だった

これまで通っていた歯科医院では「顎の骨が薄いから、インプラントは難しい」と言われていたNokaさん。ところが新しい歯科医院では、同じ話をしても「問題ありませんよ」とあっさり受け入れてもらえました。

 

さらに、設備もまったく違っていたといいます。

腔内を小型カメラで撮影すると、画面に3D映像が映し出され、その場で仮歯まで作成。「型取りして1週間後に仮歯」だったこれまでの流れとはまるで違い、最先端の技術に感動したそうです。

 

何より安心できたのは、「診察の前に相談時間があった」という丁寧な対応でした。

Nokaさんは、小さな頃から歯科医院で嫌な顔をされ続け、すっかり“歯医者恐怖症”になっていました。だからこそ、技術はなくても何も言わない近所の先生にずっと通っていたのだと、改めて気づかされたといいます。

 

これから先、笑って過ごすために。心も少し軽くなった

現在は週1回のペースで通院しながら、いよいよ、埋まっている糸切り歯を抜くため、大学病院での手術を控えています。

すべての治療が終わるには、およそ3年かかる見込み。でも、「将来、孫に歯のことをからかわれて、悲しい気持ちになるのはいや」と思ったからこそ、「今のうちに治したい」と決意できたと語ります。

 

自分の人生が“前に進んでいる”と実感できること

もうダメかもしれない、と沈んでいた日々に、ようやくピリオドが打てたNokaさん。

「私と同じように、歯科医院に行くたび、『やっかい者が来た』と言わんばかりに嫌な顔をされた経験を持ち、『歯を見せたくない』『また嫌な顔をされるんじゃないか』と、新しい歯科医院に行けずにいる人はきっとたくさんいると思います。でも、勇気を出して一歩を踏み出せば、受け入れてくれる場所がきっとある。最新の設備を持ち、プロとしてきちんと対応してくれる歯科医院が、自分の世界を変えてくれるはずです」

 

そう話すNokaさんは、少しずつ、自分の笑顔を取り戻しています。

 

「シングルマザーとしての子育てエピソードや自身の歯列矯正について、参考になる人がいるのではと思って、YouTube番組も開設したんですよ」というNokaさん。「ちょいズレ思考のつぶやき帖」(@Noka_Channel_1111)で、情報を発信していきたいと、前を向いています。

 

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【編集部より】

白髪染めをやめた。矯正を始めた。ドライヤーを買い替えた。骨密度検査をした。習字を始めた。寝る前にストレッチを続けている。資格を再取得した。ママ友と温泉旅行に行った。2㎏やせた。子どもとオンライン英会話を続けている。断捨離した。終活してる。離婚を決意した……

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