「この子が壊れる前に逃げなければ」夫の学歴支配から息子を守るため、母が選んだ決断
生活を細かく支配し、「低学歴だから」という言葉でKさんを侮辱し続けた夫。小学2年生になった息子にも、過剰な習い事や勉強を押しつけ、母を貶める言葉を浴びせました。教育熱心の皮をかぶったその行動の裏には、夫の劣等感や支配欲が潜んでいたのです。
前編「『低学歴のお前に何がわかる!』子どもの前で私を怒鳴り、虐待行為を繰り返す夫に我慢の限界が近づいて」に続く後編です。
※本人が特定できないよう設定を変更してあります
※写真はイメージです
「息子はもう限界なんだ」と気づいて、私は
息子は夕方になると、まばたきや首の動き、咳払いといったチック症状が出るようになっていました。
「ここまで精神的に追い詰められていたのか」と思うと同時に、「息子を守ってあげられなかった」と、Kさんは自分を責める気持ちでいっぱいになりました。
そんなある日、息子が泣きながら絞り出すように言ったのです。
「お母さん、もう勉強したくない……お父さんといたくない」
その瞬間、Kさんの胸は張り裂けそうになりました。
(この子はもう限界なんだ。これ以上夫のそばにいたら、この子が壊れてしまう。離婚しよう)
長い間押し込めてきた思いが、はっきりと形になった瞬間でした。
夫が会社に行っている時間を見計らい、Kさんは最小限の衣類と息子の勉強道具をカバンに詰め、息子とともに家を出ました。不安そうな息子に「大丈夫。お母さんが一緒だから」と声をかけたとき、Kさん自身もようやく「ここから抜け出すんだ」と決意できたのです。
新しい住まいが見つかるまでの間、Kさんは実家に身を寄せました。その間も夫からは何度も電話がかかってきて、「裏切り者」「子どもを連れ去った」などと責め立てられます。
さらには「養育費は払わない」「誘拐で訴える」などと繰り返し怒鳴られ、Kさんの不安は募るばかりでした。
(このままでは冷静な話し合いすらできない)そう感じたKさんは、離婚のために調停を申し立てることを決意しました。
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