【サレ妻の「ローン負担ゼロ」交渉術】離婚後も持ち家に住み続けたい。でも、毎月の返済も頭金500万円も払いたくない!さぁ、どうする?
今回の相談者・伊東綾香さん(仮名、42歳、会社員で年収250万円)は長男出産をきっかけに持ち家を購入したのですが、結婚7年目に夫の不倫が発覚。相手はシングルマザーの女性なのですが、「彼女を支えたい」という理由で離婚を求められたのですが、綾香さんは怒り心頭。感情に任せて離婚に応じてしまったのです。
綾香さんの希望はただ一つ。息子さん(現在5歳)のため、自宅に住み続けることです。しかし、自宅を購入する際、夫の父(義父)が500万円の頭金を援助し、残りは夫が住宅ローン(毎月8.5万円)を組みました。綾香さんに500万円の貯金はなく、また長男を女手一つで育てながら、毎月8.5万円のローンを返済するのは厳しい状況。どうすれば住宅ローンや頭金を負担せずに離婚できるでしょうか?
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いざ離婚となって、残っている住宅ローンがネックに
綾香さんは「(自宅を購入して)まだ3年しか経過していないのに、どうするのよ!」と迫ったのですが、夫は「『俺は』ちゃんと返済したいと思っているよ」と前置きした上で、「でも父さんが許さないだろうな」と他人事のように言うのです。どういうことでしょうか?
夫いわく「父さんはもう年金生活。500万は大金だ。老後のことを考えると、返してもらわないと困るよ」と反対したそうなのです。結婚している間は何も言わなかったのに、離婚すると決まった途端に手の平を返すなんて…綾香さんは嘆きます。しかし、綾香さんは自宅を建てる前に、義父が「節税対策だから」と口にしていたことを思い出しました。
そこで筆者は「義父は500万円の贈与に対して贈与税がかからないよう、税務署に申告したはずです。税務署に対して『贈与』だと申告しているのに、息子夫婦に対して『借用だった』と翻意するのは無理がありますよ」とアドバイスしました。
そこで綾香さんは「税務署に書類があるのに、今さら『借用書』なんて作らないでね」と念押ししたのです。それなのに夫は「父さんが何に怒っているか分からないのか?お前にこの家を奪われたって言っているんだよ」と切り返したのです。
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