まさか、自分の子どもが不登校に…「心理カウンセラーの私が“相談する側”になるなんて」親の死、介護、更年期の追い打ちも!40代後半の人生の乗り越え方とは
日々が飛ぶように過ぎていくなか、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのなかにいるような五里霧中ですが、この時期を人生折り返しの好機と捉え、動き出す人もいます。シリーズ「50歳から考えるこれからの仕事と暮らし」ではそんなチャレンジャーたちの体験談をご紹介します。
<<この記事の前編:「院卒なのに?初任給手取りはたった1万円…。バイトかけもちでスキルアップしても、見えない壁が立ちはだかる」
◾️マイさん
静岡県在住の50歳。48歳の夫、中3の長女、小6の次女、義父、義母の6人家族
【50歳から考える これからの仕事と暮らし #5 後編】
35歳、子育てのために非正規から正社員に
34歳で結婚した頃は保健センターでの健診、短大の非常勤講師、県の講座など、仕事の幅も広がっていました。「常時、4〜5件の仕事をかけもちして、確定申告の源泉徴収票は12枚超。スタートしたときと比べると取引先は増え、年収も何倍にも増えて、順調にキャリアを積み上げていました」とマイさん。
しかし、結婚して子育てを始めると、「非正規は子どもを保育園に入れられない」「子どもが体調を崩しても、急に休めない」など、現実の壁にぶつかります。「正社員での勤務のほうがいいかもしれない……」と思い、長女を出産した翌年の35歳のときに、地元の病院に正社員として就職しました。マイさんの専門とする、発達障害の専門外来です。
発達障害児の家庭にむけた相談業務がメインだった最初の職場とちがって、ここでは保険点数の高い「心理検査」が業務の中心でした。これは知能検査や発達検査を用いて、認知機能の「凸凹(得意・不得意)」、コミュニケーション能力、行動特性を客観的に評価するもので、数をこなさなければいけません。ゆっくりと相談に乗るというよりは、流れ作業のように、同じセリフをまるで機械のように言い続けるのが仕事でした。そんな毎日に「私、このままでいいんだろうか?」と、マイさんの胸にモヤモヤが募っていきました。
46歳女性、長女が「起立性調節障害」で朝、起き上がれなくなる
そんな頃、長女が小学5年のときに「朝、起き上がれない」症状が出てきました。頭痛やめまい、吐き気などの症状も伴っていました。チアダンスで飛んだり、跳ねたり、活発でいつでも元気いっぱいの長女ですから、最初は「ただのサボりだろう」と思っていたといいます。「症状は朝だけで、午後は元気。私に生半可に知識があったゆえに、発見が遅れてしまいました」とマイさんは振り返ります。診察の結果、長女は起立性調節障害と診断されました。思春期に多い症状で、起立時にめまい・動悸・失神などが起きる自律神経の機能失調です。医師からは「朝、血圧が下がりすぎている」ことを指摘されました。
自律神経の不調だけでなく、実は学校生活でもストレスを感じる出来事が起きていました。長女によくよく話を聞いていくと、女子同士の友達トラブルがあったことがわかったのです。親や教師からは見えない、インスタ内でトラブルに発展していたそうです。
「なんで言ってくれなかったの?」と長女に問いただすと、「だって、SNSはやっちゃいけないと言われていたのにやってたから、ママ怒るじゃない」と一言。娘は「怒られる」と思って、打ち明けられなかったと言います。
学校の先生からは「お母さん、スクールカウンセラーに相談してみませんか?」と勧められて、カウンセリングを受けに行ったそう。「スクールカウンセラーをやっていた自分が、カウンセリングを受けるなんて……とも思いましたが、自分のことは案外、わからないものです」とマイさん。
一旦は回復し、中学1年の前半までは運動部でがんばっていた長女ですが、些細なことをきっかけに小学校時代のトラウマを思い起こし、再び不登校になってしまいました。いまは、家で洗濯や食器洗いなど家事をしてくれているそうですが、母としての心配やストレスは募るばかりです。
長女との会話で、余白やムダも大事だと気づいた
起立性調節障害は自律神経のバランスが乱れることで引き起こされます。入浴時は体温が上昇して、脳への血流が不足してしまうので、めまいなどの症状が悪化することがあります。長女も以前、風呂場でめまいを起こしたことがあったため、それから半年間ほどは、入浴中は脱衣所に立って待機して見守るようになりました。湯舟につかりながら長女が「いま、こういう曲が好きなんだ。お母さんはどんな曲が好きだったの?」などと話しかけてきて、バスタイムは浴室の内と外でおしゃべりを楽しむ時間になりました。そんな他愛もない会話をしているうちに、次第に長女に明るさが戻ってきました。
「私は何でも要領よくやるタイプですが、子育てはそうはいきません。こんなふうにしゃべる、余白やムダも大事なんだということが分かりました」
この頃、マイさん自身にも更年期の症状が出てきました。何でもないことで涙が出てきたり、ちょっとしたことでイライラが募ったりするようになったので、婦人科を受診。処方された更年期症状を緩和するための漢方薬を飲み、ホルモンバランスの変動を和らげるプラセンタ注射を打つようになりました。やがて調子がよくなり、気持ちも整ってきたといいます。
さらに49歳のときには父が亡くなり、週1回の母の介護が始まりました。長女に加えて、小6の次女にも起立性調節障害の症状が出てきて、次から次に押し寄せてくる問題に翻弄されまくっています。
「親が亡くなるのは精神的に大きなショックを受けました。母は介護施設も考えましたが、こだわりが強い人なので今のところはヘルパーさんを頼みつつ、週1回、様子を見に行っています。次女は早めに受診したので、今は午後から学校に通えています」と話すマイさんは今のところ、倒れることなく、家庭と仕事、介護を両立できています。
次女は医師から①21時に就寝、②水分をとる、③塩分をとることなどをアドバイスされました。そのためマイさんの日課として、次女が寝起きにすぐ塩分をとれるように、次女の起床前に塩むすびを握って、水分とともに枕元へ常備するという仕事が加わりました。
更年期、親の死・介護、嵐の中でも行動し続ける
そんな嵐のような生活のなか、マイさんが自分の今を変えるためにしたことは、職場に対して「ちょっと違う」と感じていた違和感を放置せず、「やりたいこと」に近い部署へ異動願いを出したことです。これまでの部署では当初の流れ作業からは解放されたものの、会議や研修会に出ることが増え、自分がやりたい現場の仕事から離れてしまっていたからです。今の状況や自身の健康面についても説明すると、異動願いはすんなりと通りました。
さらに副業として、4歳までの幼児の発達障害の聞き取りをして「発達検査」をするオンラインサービスの仕事も始めました。「オンラインなので、離島や海外からの相談も受けられ、新たな世界が広がりました」とマイさん。また、noteで「トリプルケアラー公認心理師maimaiのつぶやき」のタイトルで子育て、介護、更年期についての情報発信を始めたのに加えて、LINE登録で発達障害の相談を受ける「相談室」を立ち上げるべく、準備中です。
「50歳前後は介護や体調不良などいろいろ起こってくる時期だと思いますが、やりたいことは諦めず、何でもやってみることですね。それに、更年期のお母さんは自分のことを後回しにしがちだけど、婦人科にも早めに行くべき(笑)。早くよくなればお子さんへのイライラも抑えられます」
枠にとらわれずに挑戦し続けることで、「人生何とかなる境地に至っています」と、話してくれました。
あなたの「50代から働き方や生き方を変えてみた」お話もぜひ教えてください。こちらから
ワーケーションを始めた。歯の矯正を始めた。離婚を決意した……などなど、小さなことから大きなことまで歓迎です。人生の後半戦で「自分を大切にする」、「自分のために人生を生きる」そう決意したストーリーが、他の人を励ますことにつながります!
■編集部より■
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