ボーダー服を着るオンナはモテないって言われたけれど【40代・最後の婚活#4】
40代半ばにして再開した「婚活」。開き直ったものの、実は「自信のなさ」が空回りしていたことに気がつき始めた。それは、こんな「服選び」にも表れていたようだ。
20着は持っている、私たちの定番「ボーダー」
私はボーダーの服が大好きだ。有名ブランドからファストファッション、半袖や長袖、素材違いや色違いで20着は常備している。今もまさに白黒ボーダーのルームウェアでPCに向かっている最中だ。
そんなボーダーLOVEの私が、本屋で出会ってしまった。『ボーダーを着る女は、95%モテない』という、恐ろしいタイトルの本に…。
ボーダー着て許容されるのは100人中たったの「5人」!?
それ以外は、当然のごとく「男性ウケしない」の!?
今まで「モテ要素」マイナスの生活を送っていたとは…男性を寄せつけないバリアを無意識に張っていた私は、ショックを受けた。
冷静に考えるとボーダーに「モテる要素」はゼロ
一概に「ボーダー=男性ウケ悪い」と言われても、なんとなく信じがたい。ボーダー柄の人を見かけない日はないし、一家に1枚、いや一人1枚は必ず持っているアイテムだろう。
着るものが決まらないとき、自然とボーダー柄を手に取っていないだろうか。私は1週間色違いを日替わりで着ていたこともある。着ている人が多いからこそ、無難で安心できる服。まさに、困ったときの救世主だ。
一方で、「モテ要素が少ない」のも納得できる。トップスがボーダー柄、ボトムスがジーンズというコーデは、たしかに手抜き感があるかもしれない。私にとっては、迷いなく選ぶ最強コーデではあるけれども…。
女性らしさに欠ける?ーー太ボーダーは選び方に失敗すると、囚人服かラグビーのユニフォームに見えるよね。
汚れたらすぐ洗える!ーーうれしいポイント。でも、所帯染みちゃうよね。
手軽さゆえに油断するとおざなりになってしまうボーダー服。じつは、センスが問われる難易度の高い服だった。恐るべし!
では恋愛負け知らずのコーデとは?そこで気づいた「女子アナ」コーデ
男性はよく「女子アナ」コーデを好むという。ひらひらフリルのトロみあるトップスに、ほどよいふんわりスカート。高すぎない上品なパンプス。ほんのりブラウンの髪はコテでゆるく巻いて、耳元にゆれる小ぶりなピアス。
頭文字をとって、「ひらトロンふわゆら」コーデ(と勝手に命名)。その軽やかな響きからも、女性特有の優しさ・柔らかさ・しなやかさが感じられる。まるで甘い魔法にかかったかのように。男性は女性らしさを感じ、守ってあげたい気持ちになるのかもしれない。
一方で、ボーダー柄は男性も着る。自身も着るからこそ、ボーダー服の女性を中性的に意識してしまうのでは。「仲間」「同士」と感じてしまうのかもしれない。
ヘタすると、ペアルックになってしまうボーダー柄。「無難」「普通っぽい」ことから適度な刺激や緊張感が薄れてしまう。ここに、「ウケが悪い」原因があるのだろう。
ボーダーはモテないことを知らない皆さん、今すぐ知って……
ボーダー柄ばっかり着てきた私。ありがたいことに、お相手もボーダー柄を好んで着る方が多かった。そのため、幸か不幸か「ボーダーモテない論」の存在をまったく知らなかったのだ。
「ひらトロンふわゆら」コーデ、興味ありますよ。でも、悲しいかな、女子アナみたいにはなれない。逆に、着慣れたボーダー服が私の個性になってしまった。
だから、「ボーダー服しか着ない女性は…」と言う男性を自然と避けてしまった。私の個性を受け入れてほしい気持ち半分、「ボーダーモテない論」を疑わない、相手への警戒心半分で。
なんて…なんて、もったいないことをしてきたんだ!
自省。私のボーダー愛は「自信のなさ」そのものの表れだった
そう、私は守備範囲を狭めていたのである。「ボーダー柄OK」の人とピンポイントで狙いを定めているのだから、苦戦を強いられてもしょうがない。ボーダー柄で堂々と婚活パーティ、行きましたとも。結果惨敗なのは言うまでもない。
だから、言わせてほしい。
認めます。今までの自分は「自信がなかった」と。
「変化」をあえて避けてきた、と。
私は「無難」「安心」という観点でボーダーを着てきた。しかも、「わかる人にだけわかればいい」なんて、思いきりこじらせて。きっと、「自信のなさ」を認めたくなかったのかもしれない。
新しいものを受け入れるにはパワーがいる。特に、40代ともなると保守的にもなるし、冒険しづらくなる。受入体制を整え、変わるには時間と労力を要するのだ。
だから、変わりたいと思ったときこそ、チャンス。ちょっとだけボーダー柄の出番を減らして、自分らしい女性らしさを研究してみたい。そうしたら、出逢いの範囲も広がるかも!? ……洗いたてのボーダーを干しながらワクワクしてきた。
【毎週火曜17時に連載・つづく】
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