「ちょっと」を○○に言い換えるだけで…劇的上品な言葉づかいベスト10

特に敬語をふんだんに使っているわけでもないのに、なぜか言葉が美しいと感じる人がいます。雑な感じがしない、ある種、格のある雰囲気の言葉を使う人です。

そういう人たちの言葉の特徴に「あらたまった」感じがするということがあげられるでしょう。

逆に言えば、そういうポイントさえ押さえられれば、グッと印象が良くなるはずです。今日は、そんな言葉を、例を挙げて説明しますので、一緒に見てみましょう。

 

1・あした→みょうにち

  • お約束した打ち合わせは、あすですよね?
  • お約束した打ち合わせは、みょうにちですよね?

これだけの違いですが、大きく雰囲気が変わりますよね。
今度「あした」という機会があったら、さっそく変えてみましょう。

 

2・きのう→さくじつ

  • きのうは、大変ありがとうございました。
  • さくじつは、大変ありがとうございました。

一度口に出して読んでみましょう。「さくじつは」の方は背筋さえピンとする気分になりますよね。

 

3・きょう→ほんじつ

  • きょうは、よろしくお願い申し上げます。
  • ほんじつは、よろしくお願い申し上げます。

こちらも同様に雰囲気がガラッと変わります。特に「ほんじつは」は、何かの式や祭典など、あらたまった場で使われることが多い言葉ですので、余計その感じはするかと思います。

 

4・このあいだ→せんじつ

  • このあいだは、ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。
  • せんじつは、ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。

「きのう」を「さくじつ」に改めたのと同じで、「このあいだ」という時間の空いた時を「せんじつ」と表現します。漢字変換すると分かるのですが、「さくじつ」は「昨日」で「せんじつ」は「先日」です。「このあいだ」は小学生でも使いますが、「せんじつ」となるとそうではありませんよね。立場のある大人の人間が使う印象です。

 

5・すぐ→さっそく

  • すぐに取りかかります。
  • さっそく取りかかります。

こちらの「すぐ」も、「このあいだ」と同様、子どもでも使う言葉です。「さっそく」というのはさほど難しい言葉ではないのに、なかなか意識して使うことはないようです。この言葉は急いでいる時に使いますので、なおさら差が出る言葉となるでしょう。

 

6・もうすぐ→まもなく

  • ○○は、もうすぐ戻ると思います。少々お待ちください。
  • ○○は、まもなく戻ると思います。少々お待ちください。

これもグッと差が出る言葉です。司会者などが「まもなく開始時間となります」と使ったり、お芝居やコンサートなどで「まもなく開演時間です」などと使われるシーンがあるかと思います。

 

7・やっと→ようやく

  • 止まっていた電車がやっと動き出しました。
  • 止まっていた電車がようやく動き出しました。

自分の力の及ばないことに対し「ようやく」と距離を置いて話すと、落ち着いた印象になります。この場合も「やっと」という気持ちの方が強いでしょうが、そこはこちらではいかんともしがたいこと。そういうときにさらっと「ようやく」を使うと、冷静な印象が出せますね。

 

8・あとで→のちほど

  • あとで、そちらにお邪魔します。
  • のちほど、そちらにお邪魔します。

時間的な違いはありません。しかし、そこには「余裕」という雰囲気が漂います。「あとでね」と「のちほどね」にもその違いは出ますね。

 

9・ちょっと→少し

  • ちょっとだけ、お時間をいただけませんか。
  • 少しだけ、お時間をいただけませんか。

親しさを出そうとして「ちょっと」という場合もありますが、今、説明しているのはその逆の方向。あらたまった感じは、時に緊張感も与えます。
「○○さん、ちょっといいかしら?」より「○○さん、少しいいかしら?」の方が緊張が走りますよね。

 

10・いままで→これまで

  • いままでのところ、問題はございません。
  • これまでのところ、問題はございません。

こちらも、是非口に出して言ってみましょう。雰囲気の違いに驚くかと思います。

 

これら「あらたまった言葉」の特徴として、「あとに続く言葉も自然と変わる」ということが挙げられます。特典と言っても良いかもしれません。

例えば「ぶっちゃけ」です。こんな言葉を、ビジネスのシーンで使う人はあまりいないと思いますが、例えば「ぶっちゃけ」で始まってしまったとしたら、最後は「○○じゃね?」で落ち着くのが流れですよね(笑)

この「ぶっちゃけ」は、あらたまった言葉では「正直申しまして」と変換するのですが、この言葉で始めた文の終わりは「○○じゃね?」には絶対になりませんよね。

「ぶっちゃけ、このアイディア終わってね?」が
「正直申しまして、このアイディアは社会的な需要が少ないかと」のようになるはずです。

そういった意味で、これらの「あらたまった言葉」を普段の会話の中に取り入れるメリットは大きいのです。

冒頭にも書きましたが、特に敬語をふんだんに使っているわけでもないのに、なぜか言葉が美しいと感じる人がいます。そういう人というのは、「あらたまった言葉」を積極的に使うことで、文末までしっかりと言葉のレベルをそろえるからなのでしょうね。

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