ピンチのままでは終わらない!チャンスに変えていく考え方って…?

ジブリの名作『千と千尋の神隠し』。

公開から何年経っても、主題歌『いつも何度でも』を聴くと、美しい世界や感動が蘇る人も多いはず。

そんな、すてきなテーマ曲の作詞をされた覚 和歌子さん。

このコーナーでは、彼女の手がけたタロットカード「ポエタロ」より、カードのテーマに沿って書かれたエッセイを一話ずつご紹介しています。

 

今回のカードは「穴」

エッセイの前に、カードの解説文からメッセージを少し。

 

穴は意外にも無限の可能性を秘めて

わたしたちの前にぽっかりと口を開けています。

 

真っ暗で孤独に思えてしまうような状況でも

ピンチと思うか、チャンスと思うのか

すべてはひとえに捉え方次第のようです。

それでは、覚さんのエッセイをどうぞ。

 

***

 

【穴】それで終わりじゃないんでした

山のアトリエにこもってひとりで仕事をしていると、

夕方5時になるのが待ちきれないのである。

 

缶ビールである。

地ビールがいいのである。

ぷしゅ、なのである。

 

5時というのは「せめて人として」の決めごとなのである。

 

東京にいると欲しくならないのだが、

恐るべし、山のチカラ。

 

じゃなくて、

車がなく免許もなく引きこもりになるしかないから、

楽しみが限定されるというか、

さもないことが異常な喜びになるというか。

 

このようにして

ひとは中毒という名の穴に落ちていくのだなと、

缶ビールのプルトップの穴を眺めつつ。

 

くうぅぅっ。

 

ところで、

ずいぶん昔マッサージの先生が四柱推命を観てくれて、

「あなたはどんな厳しい状況に陥っても

自分で打開していける星を持っている」

と言われたことがある。

 

確かに30代の初めに失恋して仕事が全然来なくなったときも、

終わらない仕事に追い詰められて自律神経を崩したときも、

しがみついていたいろいろを手放すことで乗り切ったあと、

世界は前より広がっていた。

 

「穴」に落ちたら

底は暗闇で

外は雪に降り込められているかもしれないけれど、

考えようによっては

誰にもじゃまされずに

膝をかかえて自分を見つめることもできる。

 

穴に落ちても終わりじゃない、と思える自分が好きだ。

 

 

覚 和歌子

©FUKAHORI mizuho

詩人・作詞家

山梨県生れ/千葉県育ち。早大一文卒。平原綾香、smap、新垣勉、夏川りみ、クミコ、ムーンライダーズなどの作詞で、多くの作品をCD化。NHK全国学校音楽コンクール課題曲、校歌、合唱組曲等の作詞なども多く手がける。01年『千と千尋の神隠し』主題歌『いつも何度でも(曲・歌唱/木村弓)』の作詞でレコード大賞金賞。詩集『ゼロになるからだ』(徳間書店)、『はじまりはひとつのことば』(港の人)、『2馬力』(ナナロク社)など。エッセイ、絵本、翻訳など著作多数。映画監督、脚本、舞台演出、朗読、自らのバンドを率いてのソロライブ、米国ミドルベリー大学日本語学特別講師など。詩作を軸足にマルチな活動を展開。

 

***

 

ポエタロ」とは?

「ポエムタロットカード」を縮めた名前、『ポエタロ』。

47枚のカードにはそれぞれ、美しくやわらかい日本語の詩と、

かわいらしくも不思議な魅力のあるイラストが描かれています。

使い方はいたって簡単。シャッフルしたカードの中から、

その時の直感で1枚、あなた自身のためにカードを引いてみてください。

1日のはじまりにその日の指針を得てもいいし、なにか大きなチャレンジの前、

なかなか超えられない壁に直面しているときに。

そのときの気持ちや環境にリンクした、やさしい詩とメッセージが、

次の1歩を踏み出す勇気や確信を与えてくれる不思議なカードです。

あなたの心強い味方になってくれるはず

 

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『ポエタロ いのちの車輪をまわす言葉』

覚 和歌子・著 石川 勇一(相模女子教授)・監修 大野 舞(Denali)・画 カード47枚 ガイドブック付き 3,780円(税込)/地湧社

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