よく飲む人ほどお金持ちになる?意外だけどシンプルな理由【国税芸人の視点】

交際費とは、難しく言うと接待、慰安、供応、贈答を、得意先や仕入先に行った費用です。広く一般的には、“飲み代”が交際費と認識されていますが、間違いではないでしょう。それ以外にも、付き合いの場や慶弔の出費、細かいところではクラウドファンディングや催しへの出席のための負担も、交際費です。お金の貯まる人は交際費を惜しみません。そして「お金がない」とか「今月、出費が多かったから」などと言いません。それが、お金を逃がす発言だと認識しているからです。

 

お金なくとも交際する芸人チーム

芸人チームは、とにかくお金がありません。ほとんどがアルバイトをしていて、その半分くらいは金融機関からの借金があります。それでも、付き合いを怠らない人間がたくさんいます。そういう芸人さんは、自ずと仕事をくれる人が増えていって、いずれバイトを辞められるくらいになります。

 

もちろん、ぼくもアルバイトをしていました。今だったら考えられませんが、いい歳して時給980円で働いていました。月収だと10万円とか15万円くらいでしょうか。それでも、どんな誘いも断らず、すべての会食やイベントに参加していました。その結果、同性でお茶に誘ってくる人はマルチ商法、ホームパーティをやっている人はマルチ商法、豊洲で運動会をしている人はマルチ商法という偏見が芽生えてしまいましたが、それ以外に多くの素敵な出会いがあって、仕事をいただき、豊かな知識を得ることができました。

 

「合コンは投資である」このシンプルな理由

この間、同期が「もう合コンはしない」と言っていました。「3000円払って女の子と飲んでも意味がない」と考えているようです。目の前に見えるものしか見ていない、極度の近視です。彼のことは同期として愛していますが、これには苦言を呈したい。3000円払った合コンで、4人の女性と知り合うとします。そのうち一人がライブに来てくれることになりました。大抵、一人では来ませんから2枚以上チケットが売れます。4人で来るかもしれませんし、何度も来てくれる可能性もあります。チケットは1枚1000円なので、3000円くらいすぐに元が取れるわけです。

 

そういう風に、投資的に考えないと、非効率的な支払いばかり増えて、永遠にお金は貯まりません。証券会社に口座を開かなくとも、投資の機会はあちこちにあるのです。

 

だから、週に3回くらいは合コンをしたいんですが、芸歴10年にもなると(なんと、4月で10年目になりました。あっという間の10年なり)、そんな飲み会もなくなります。合コンに積極的な大学生や20代前半と出会うことがないので、自ら催すこともないし、同期も催さない。

 

年齢が上がってきたら「おじさんと飲む」のもいい

最近では知識を求めて、おじさんとばかり飲んでいます。その知識を、自分なりに整理して、他の知識と組み合わせて講演会で喋ったり記事に書いたりして、生活しています。

 

おじさんはぼくより所得が高そうなので、高級なお店で集まることもあります。でも、金額を理由に断ったことはありません。幹事の大変さを知っていますし、何より、高級なお店に集まるおじさんは、仕事を頑張っているので、より面白い知識を持っている可能性が高いからです。

 

結論。交際費は「いろんな応援を形にしたもの」である

Facebookでは様々なイベントの告知が届きます。お花見や忘年会、知人が自分の成果をお披露目する催し、ブレインストーミング、ミートアップ。面白そうであれば参加しますし、興味がないジャンルであれば無料でも参加しません。ただ、知人が自分の成果をお披露目するような催しは、応援の意味も込めて積極的に参加します。「頑張ってね」というより、お金を払って参加することが本人にとっても、ぼくにとっても良いことだからです。

 

そのようにお金を使っていると、この10年でライブに来てくれていた人たちも応援を形にしてくれていたんだなと気づきます。もともと感謝していましたが、益々感謝します。その人達のためにも、お金を稼ぐだけでなく、タレントとして売れないとな、と思います。

 

きっと、ぼくが応援した相手も、「ありがとう」と思ってくれているはずです。その感謝が大きくなったら、仕事や人の紹介で返してくれます。

 

交際費を使うというのは、そういうことだと、ぼくは思います。

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