レジ前で1秒「コレ」を考えるだけでお金が貯まる?
お金を貯めたいからと言って、とにかく何も買わずにガマンする、というやり方はオススメできません。そんな方法はお金よりもストレスがたまり、長続きできないばかりか、反動で爆買いに走ってしまうリスクもあります。
お金を貯めるなら、買うべきものはしっかり買って、買ってはいけないものは誘惑に負けないことが大切です。
では、買っていいものと買ってはいけないものは、どのように見分けたらいいのでしょうか。
「買っていい」ものは?
1・節約になるもの
何かを買えばお金が減りますが、それ以上にトクするのであれば、お金を出す価値があります。代表的なものは、節電できる家電製品。エアコンや冷蔵庫、テレビなどは、新しい節電タイプは電気代を安く抑えられる製品が多くあります。
故障するまで使うより、かえっておトクになることもあるので、まずは今使っている製品と比較してみるといいでしょう。
どのくらいの節電効果になるのかは、環境省庁のインターネットサイト「しんきゅうさん」で確認することができます。
今使っている製品の購入年、メーカー、型番などを入力すると、買い替えを検討している製品との比較で電気代や年間消費電力量の違いがグラフで表示されます。
家電量販店のインターネットサイトなら、型番などもすぐに分かるので、家にいながらしっかり比較することができて便利です。
また、節水になるシャワーヘッドもいいですね通常のシャワーヘッドでは、1分間で約10~11リットルのお湯が出ますが、節水タイプのシャワーヘッドにすると10~20%のお湯を節約できます。
節水とは言え、水圧が弱くなってしまうとかえってシャワーの時間が長くなりがちで、結局は節約にならない場合もありますので、水圧は確認してから購入したいですね。
これからの季節、シャワーですませる日も増えるかと思いますので、検討してみてはいかがでしょうか。
2・収入につながるもの
買うことでおトクになるだけでなく、収入につながるものもあります。洋服や本、ゲームソフトなどは新しいものをいち早く買いたい、と思うジャンルがある人も少なくないでしょう。しかし、次々と買っていては出費がかさむばかりです。
そんな時は、後日売れるものやレンタルに出せるものを買う、という視点を持ってみましょう。
洋服なら、大切に着て楽しんだあと、メルカリなどのフリマアプリなどで売ることができます。人気のブランドのものや、着まわしがきくアイテムなど、売れやすい傾向を事前にリサーチしておくことも有効です。
本は、話題になっているものはとりあえずチェックしたいと思う人も多いでしょう。図書館を利用すれば買わずにすみますが、人気の本は順番待ちが多くなかなか手にとることがかないません。
そこで、書店で平積みになっている間に買って、一気に読了して売る、ということも考えてみてもいいのではないでしょうか。
手元に残しておきたい、と思える本は別ですが、話題作のうちに売れれば高い値段がつきやすいようです。
また、ブランドもののバックをレンタルに出せるサービスもあります。「LaxusX(ラクサスエックス)」では、預けておいたバッグがレンタルされると、1個につき月額最大2000円の収入になります。
何度もレンタルされれば、売るよりもおトク。しかもメンテナンスまでしてくれて、自分が使いたいときには手元に戻せるので、利用しやすいサービスではないでしょうか。
「買ってはいけない」ものは?
1・惰性で買うもの
では逆に、買ってはいけないものは何かというと、なんとなくいつも通りに支払う、惰性で買っているものです。
定期購入している水やお米、プランの見直しをしていない携帯電話代、毎月届くサプリメント、スポーツジムの会費、生命保険や医療保険の保険料などは、固定費として決まった支出ととらえがちですが、本当に必要な支出なのか、見直すことも必要です。
電気代の基本料金も、節電タイプの家電への切り替えなどで安くできる場合もあります。家電の買い替えや家族の移動などのタイミングで検討するといいですね。
見直しは面倒に思うこともありますが、いったん見直せば、その効果はその後も続きます。ぜひやってみましょう。
それから、なんとなく立ち寄るコーヒーショップ、100円ショップ、雑貨店、コンビニなどは、1回の出費は少なくても、積もり積もればまとまった支出になってしまいます。
ふらっと立ち寄った時に、思いがけず素敵なものを見つけるのは楽しいものですが、あまり頻繁に行くと散財することにもつながります。
目的の物がある時に行く、月に○回まで、などのルールを決めておくといいでしょう。
2・おつきあいで買うもの
飲み会や食事会など、大人になればおつきあいも必要です。交際費を節約しすぎるのは禁物ですが、あまり多いのは考え物。お財布ばかりか、栄養バランスもピンチになりやすくなってしまいます。
あまり気乗りしないのであれば、時には断る勇気も大切。「体調がいまひとつ」、「母が来ている」などの方便も必要でしょう。
また、数人で連れ立ってショッピングなどに行くと、つられて必要のないものまで買ってしまうことがあります。その場の雰囲気で、自分だけ何も買わないのもいけないかな、と感じることもありますが、そんな時でも品選びは慎重にしたいものです。
おつきあいで買ったものが失敗だった場合、「○○さんが買えって言ったから」などと誰かのせいにしがちなこともよくありません。
買物は、自分の価値基準で、好きなものを選びたいですね。
貯金をしたいのになかなか貯められない、と言う人は、贅沢をしているつもりはなくても結局は支出が多いものです。
買うべきものは買いつつも、買ってはいけないものには気をつけて、支出をコントロールしていきましょう。
ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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