断捨離しすぎで大失敗…?おひとりさま40代が「捨てていいもの」は

2019.05.04 LIFE

断捨離やこんまりさんの「ときめき片付け」。これを実行してすっきりできた方々がたくさんいる一方で、大失敗した人々もいます。今回、リアル40代でも一人暮らしのメンバーに聞いてみました。すると大失敗例も出てきました。この失敗を心に留め、上手にキレイで居心地のいいお部屋にするのはいかがでしょうか。

 

「捨てハイ」になってしまい、買い直す羽目に

道楽で買ったものだったり、仕事で必要になったものだったり、と

私の部屋は書籍とCDがやたらと多いんですよ。

あとレコードもすごいですね。

DVDやビデオもあります。

 

さすがにこれもまずいな、と

断捨離を頑張ったんですよ。

で、捨て始めると、ハイな状態になれました。

そのとき自分に価値がないと判断した

書籍をCDを捨てまくりました。

 

ですが、数年後、あっちこっちで慌てて買い直す自分がいたんです。

 

仕事のフィールドが少し変わりまして、

捨てた書籍の中に必要な資料になるものが含まれていたんです。

あれは大失敗でした。

その書籍が入手しにくいものばかり

すごい苦労をしましたよ。

処分したものに絶版のものがなかったのが救いですね。

 

一方で友人は断捨離の際に電子書籍に切り替えて

私を笑ってみていましたが、

配信会社の都合で一気に重要だった電子書籍が消えちゃった。

真っ青でしたよ。

その書籍がこっちに紙媒体で残っていて、

なんとか事なきを得ました。

仕事によってというか、

フリーランスでやっている場合は

断捨離が危険なことになるんですよ。

 

それからは捨てないですね。

あまりにも痛い思いをする羽目になった勉強でした。

部屋が片付きませんが、

もうあのメンタルにもきつい作業は避けたいです。

(49歳・独身・フリーランス)

 

全然優雅じゃない!手間がかかりすぎる生活になった

無駄のない生活とか丁寧な暮らしっていうものに

憧れてきたんです。

なんというか優雅じゃないですか。

 

その第一歩は片付けと断捨離かな、と

あれこれ余計な電化製品も含めた部屋の中のものを

処分していったんです。

 

買ったけれどあんまり使っていない

アイロンとアイロン台も友人に譲ったり、

という感じで処分したんです。

 

かなり部屋がすっきりしました。

いわゆる余計なものがない部屋になったんです。

 

機能性に優れた優雅でシックな部屋になった、と

そのときはかなり喜んでいました。

でも1か月後、失敗に気が付く羽目になったんです。

 

処分した「買ったけれど、あまり使ってないもの」って

忙しいときやちょっと気になるときのメンテナンスに

役立つものばかりだったんです。

 

だから「このくらいで出すの?」っていう衣類を

年中クリーニングに出す羽目になりました。

服にはいいんでしょうけど、

料金がかかるし、

引き取りに行く時間もかなり割かなきゃいけない。

逆にお金のかかる生活になりました。

 

やっぱり私の憧れるような生活って

時間とお金を持て余すような人向けなんですね。

 

新しくアイロンとアイロン台を買っているとき、

その現実を受け入れることを決めました。

ちなみに新しいアイロンとアイロン台、最高です。

ついでに買ったハンドクリーナーも最高です。

(44歳・独身・公務員)

 

ときめくかどうか考え込んでタイミングを失った

こんまりさんの本を読んで、

「そうか!じゃあ、ときめかないものを捨てよう」

連休を使って、部屋の探索とモノの審査をしました。

 

1つ1つ丁寧にチェックしているんですが、

ときめきがないというより、

追想に浸りきっちゃいまして、

連休が終わりました。

 

部屋は逆に散らかっているし、

私は何をしていたんでしょうか。

 

服もアクセサリーも靴もそうだし、

つまらない雑貨もそうだし、

本とかCDも、

便利グッズも、

家具も全部不要なものがあったはずなのに

なんだか思い出に浸ってしまったんです。

だから結局、捨てられず、そのまんま。

 

考えたら全部私がときめくものなんです!

捨てられるわけがない!

 

だから無理でした。

捨てるのは死んでからでいいな、と。

モノに埋もれて生きて行きます。

 

でもゴミ屋敷にならないように頑張ります!

無駄なものばかりでしょうけど、

もういいです!

(42歳・独身・会社員)

 

オタクはモノを捨てるほど部屋と自分が殺風景になる

私、ファッション業界に籍を置いて長いんですけど、

筋金入りのオタクなんです。

オタクをやめようとしたこともあるんですが、

無理でした。

そういう事情もあり今も有給を確保して、

祭り(註:叶姉妹も行くコミックマーケット)には

必ず行くオタクのまま生きています。

 

このオタク人生は部屋の混乱との戦いです。

まず本とグッズが増えるのはオタクの証みたいなもんです。

これがあるから部屋がすごいことになっています。

特にお気に入りのキャラのフィギュアのある祭壇はやばいです。

 

しかしさすがにまずいかなあ、と断捨離を開始しました。

 

といっても、本とフィギュアは捨てません。

捨てたのは自分で作ったキャラクターグッズや

さすがに持っているのもつらいTシャツ関係、手作り衣装、

それに自分のオタク人生の記録であるアナログの手帳です。

 

胸は痛んだんですが、

スペースに限界というものがあることを

自分に言い聞かせながら、

捨てていったんです。

 

部屋はかなり片付きました。

 

その後にオタクじゃない友人が遊びに来てくれまして、

褒めてくれると期待していたんです。

でも彼女が言ったのは

「なんか、殺風景な気がする。部屋もあなたも」

っていう言葉だったんです。

 

捨てたものが私で、

この部屋は私の場所っていうものだったんでしょうね。

 

ちょっと愕然としました。

明らかに失敗です。

自分を支えた愛の名残は捨てちゃダメです。

今はきれいにディスプレーする方法を考えてます。

(49歳・独身・バイヤー)

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