
松田聖子、昭和から平成を駆け抜けた歌姫の強さとは
おそらく、聖子の場合、根っから男性を意識しているタイプなのではないでしょうか。聖子はシロウト時代からファンだった郷ひろみと交際するなど、ほしいものをつかみ始めます。
「生まれ変わったら、一緒になろうねって約束した」という破局会見の涙も乾かぬうちに、俳優・神田正輝と結婚。もっと驚いたのは、子どもを産んだ後も仕事をやめないだけでなく、実母に子どもをまかせて全米進出という大きな賭けに出たこと。
アメリカでは白人青年と不倫をし(のちにこの青年に暴露本を書かれています)、近藤真彦との密会も写真週刊誌に撮られました。
もちろんバッシングされましたが、「オトコが女房子どもを置いて、アメリカで一旗揚げてくると言ったら、それでこそオトコだとほめるのに、なぜオンナが同じことをすると叩かれるんだ」とか「オトコがしたいことは、オンナだってしたいんだ!」といった具合に、女性論客から擁護の声が上がります。
聖子が不倫を本当にしていたのだとしたら、それはほめられたことではないのですが、にも関わらず擁護する声が上がったのは、オトコ社会の身勝手さ(男は仕事のためなら何をしてもいい)に女性論客がうんざりしていたことに加え、女性が異性に関心があるのは気持ち悪い(男の不倫は甲斐性、若くない女性が男性にときめくのは気持ち悪い)という空気が蔓延していたからではないでしょうか。
聖子は表立ったぶりっ子行動はやめますが、男性重視の姿勢は変えることはありません。神田正輝との離婚後に「婦人公論」(中央公論社)のインタビューで「主人と呼べる人がほしい」「将来、病院に行くときに一緒にいってくれる人がほしい」と答えていましたが、娘や事務所の人とではなく、男性と行きたいのが聖子というお人なのでしょう。
有言実行というべきか、聖子はその後、歯科医と結婚し離婚、現在は大学病院勤務の歯科医と結婚しています。その一方で、子どもにはあまり興味がないようです。ひとり娘の神田沙也加を名門校に入れようと血眼になるわけでもなく、彼女が芸能界デビューしたあとも、何が何でもスターにしてやるというようなごり押しもない。しかし、それがかえってよかったようです。
沙也加が苦労したことは間違いないでしょうが、声優というお母さんとは全く違う畑でポジションを築くことができました。聖子も57歳となって落ち着いたのでしょうが、おイタをしているという情報は入ってきません。
ヤワな女はぶりっ子になれない。
歌が好き、かつオトコも好き。たとえ、ぶりっ子と罵られようが、気にしない。それが聖子の人生なのではないかと思います。たとえば、上述した聖子の第一回目の全米進出はセールス的には失敗しましたが、96年に再挑戦、また2017年にはアメリカの名門JAZZレーベルから、日本人シンガーとして初のアルバムをリリースするなど、日本での活動と並行して挑戦を続けています。ダメだったからすぐにあきらめるほど、ヤワではないのです。
真のぶりっ子とは、聖子のように狙ったもの(オトコ&歌)は何年かかっても何度失敗しても挑戦し続けて必ず仕留める、凄腕スナイパーのことを言うのかもしれません。
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