【男が語る】年収300万円のイケメンと1000万円のブ男、どっちがコスパか

元国税局職員 さんきゅう倉田です。

よしもとで芸人をやっております。

「貧乏なイケメンとお金持ちで器量の悪い男どっちがいい?」

そんな質問を友人からされたことがありませんか。熟考を要する究極の選択だと思います。

質問の内容を女性に変えて、男性同士で同様の質問をすることはありません。女性同士特有の問答といえます。

「お金持ち」も「貧乏」も質問された人の感覚や環境によって異なります。今回は、具体的なお金持ちと貧乏の年収を示して、その金額でどのような生活になるのかを解説します。

 

 年齢別の平均給与

まずは、男性の平均給与を見てみましょう。

 

20~24歳368万円

25~29歳420万円

30~34歳513万円

35~39歳597万円

40~44歳681万円

45~49歳777万円

 

ぼくの計算によると、大卒では上記のようになります。

この平均年収から保険料と所得税、住民税が引かれた金額が手取りの金額です。みなさんはパートナーの手取りがどのくらいの金額の場合、貧乏と定義するでしょうか。

 

どのくらいの給料がふつうで、どのくらいの給料が少ないのか

ここからは、ぼくの主観です。

20代前半であれば、20万円なら普通、16万円なら少ない、30万円なら余裕があると感じます。

20代後半なら、30万円で普通、20万円なら少ない、40万円ならゆとりある生活ができます。

30代であれば、月に35万円くらいが普通でしょうか。それ以外に、ボーナスも欲しいところです。整理すると、下記のようになります。

 

        ふつう   すくない   よゆう

20~24歳  20万円  16万円   30万円

25~29歳  30万円  20万円   40万円

30~34歳  35万円  25万円   45万円

35~39歳  45万円  30万円   60万円

40~44歳  55万円  40万円   80万円

45~49歳  65万円  45万円   100万円

(さんきゅう倉田作成 年齢と月収)

 

もちろん、家族がいれば、「よゆう」の金額も、「すくない」の金額も高くなります。今回は、あなたがパートナーにしようとしている独身の男性が対象です。

イケメンなら、「すくない」の金額でも良いでしょうか。

 

 

300万円とのデートと1000万円とのデート

「すくない」の人と付き合えば、30歳を超えて、デートのたびに大学生が集まる劣悪な居酒屋で食事をすることになるかもしれません。休日に「どこかへ行きたい」と言っても「お金がない」と断るかもしれません。

 

デート中にコーヒーも飲まないし、ダイエット中にも関わらず夕飯はラーメン屋に連れて行かれます。家では、第三のビールしか飲みません。もちろん貯金もないし、イベント毎のプレゼントもくれません。でも、男前です。見るだけで癒やされる。

 

一方、お金持ちはどうでしょうか。「よゆう」程度では、お金持ちとは言えません。

 

器量が悪いことに目をつぶるためには、20代で年収800万円、30代前半で1000万円はほしいところです。年収1000万円以上の人は、労働者全体の4%しかいません。

 

30代前半で1000万円なら、今後の収入の伸びも期待できます。

 

年収800万円なら、月の手取りは50万円ほどになります(ボーナスを12で割ったものを含む)。

 

20%を貯蓄し、家賃15万円くらいのところに住むと、残りは25万円。光熱費や通信費、交際費を引くと、可処分所得は15万円ほどでしょうか。特別な趣味などなければ、週1回のデートで3.5万円は使えます。毎週、ふたりでお寿司が食べられますね。

 

年収1000万円なら、月の手取りは60万円です。20%を貯蓄し、やっぱり家賃15万円のところに住み、光熱費、通信費、交際費を引くと、可処分所得は20万円ほどになります。

 

週1回のデートで5万円も使えます。月に1度、旅行に行くこともできますし、ミシュランで星を取る店や会員制の焼肉屋で食事を楽しむこともできるでしょう。

 

でも、顔は全然タイプじゃありません。唇を合わせるのも憚られますし、友人に紹介すれば、本人には言えない裏あだ名をつけられてしまいます。

 

 お金持ちのイケメンは存在するが、この質問とは関係がない

「お金持ちで器量の悪い男と貧乏なイケメンどっちがいい?」

この質問に対し、「お金持ちのイケメンがいい」と答える人は、主旨を理解していません。誰だって、その方がいいはずです。

あくまで、思考の過程を楽しむ質問であり、それぞれの考え方や自分にない意見を聞くことに面白さがあります。

ただ、実生活で「愛があればお金はなくても良い」と考えて、付き合ったり結婚したりすることがあると思います。今は良くても、将来の自分がどう考えるかは、あなたにも分かりません。

パートナーの年収によってもたらされる生活が、どのくらいの水準なのか。考えてから決められると良いと思います。

 

 

 

参考 厚生労働省 賃金構造基本統計調査

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