【あさイチ】皮膚科医が伝授!40代が素肌美人になれる顔のムダ毛の正しい処理法
年齢を重ねると腕や脚のムダ毛以上に、顔まわりのムダ毛が気になりませんか。また老眼で、顔まわりのムダ毛を見逃してしまい、知らず知らずのうちにヒゲが濃くなっていたり、化粧ノリが悪くなっていたり・・・。
2019年6月26日(水)に放送された『あさイチ』(NHK)では「40代からの…“ムダ毛”とのつきあい方」と題し、40代以上の女性が気になるムダ毛の悩みについて紹介されました。本記事では、気になる顔まわりのムダ毛の正しい処理の仕方を紹介していきます。
顔のムダ毛の悩みを解決!正しい顔そりの仕方
顔まわりにムダ毛があると、顔全体がくすんで見えたり、化粧ノリが悪くなったりします。番組では、2週間前に自分で顔そりを行った人の肌を30倍拡大カメラで観察。すると肉眼では白く見えた肌もムダ毛が生えていることが判明。小鼻には毛と毛穴の汚れが目立ちました。
黒い産毛が覆っていることで肌がワントーン暗く見え、くすみの原因になってしまいます。
だからこそ、きちんとした顔そりが必要なのです。
正しい顔そりの仕方を教えてくれるのは美容皮膚科医の赤須玲子さん。皮膚ガンの早期発見から日々のスキンケア指導まで、30年間肌と向き合ってきた肌のエキスパートです。
正しい顔そりのマストアイテム
正しい顔そりに必要なアイテムは、
- 5倍拡大鏡
- 保湿タイプのジェル
- 家庭用カミソリ
です。
「5倍拡大鏡」で拡大することで皮膚の細かな部分まで見ることができます。老眼でムダ毛を見逃す心配もありませんし、顔をむやみに剃らずに済むため、剃った後顔がヒリヒリするのを軽減することができます。
「保湿タイプのジェル」はハンド用でもボディ用でもOK。いずれの場合も、肌に合うかどうか確認してから使うことをおすすめします。肌にそのままカミソリの刃を当てると肌が傷ついてしまうため、ジェルをのせてから剃るようにしましょう。
またジェルの色は
- 透明
- 薄い白色
を選びましょう。色がついているジェルを使用すると剃り残しの原因となります。
「家庭用カミソリ」は「L字型」のものを使用。顔用・眉毛用と表記された、刃の長さが違うものを使い分けて使用します。
正しい顔そりの仕方
大まかな流れは以下の通りです。
- ぬるま湯で顔を洗い、毛をやわらかくする
- 家庭用カミソリを使って丁寧に顔を剃る
- ぬるま湯で顔を軽く洗う(肌表面の汚れを落とすイメージ)
- 手のひらでたっぷりの化粧水を染み込ませる
“2.家庭用カミソリを使って丁寧に顔を剃る”について詳しく見ていきましょう。
顔の広い部分の剃り方
用意するのは「家庭用カミソリ」の「顔用」と表記された長い刃のもの。
長い刃で剃る部位は
- 額
- ほお
- フェイスライン
- アゴの下
です。
剃るときは肌と毛穴に負担がかからないよう、毛の流れに沿って剃ります。
ここで40代の顔そりのコツをご紹介します。剃っていないほうの手で顔を少し引っ張りながら剃っていきましょう。皮膚を軽く引っ張ることで、たるんでいる皮膚に隠れていた毛が見えやすくなり、剃り残し防止になります。
顔の細かな部分の剃り方
用意するのは「家庭用カミソリ」の「眉毛用」と表記された短い刃のもの。
短い刃で剃る部位は
- 眉まわり
- 鼻
- 口元
です。
「眉まわり」は、剃る前にアイブロウペンシルなどで眉の輪郭を書くのがポイント。剃る前に眉毛の形を整えておきます。剃る際は、
- 眉上は額に向かって剃る
- 眉下は横方向に剃る
を心がけることで、眉毛の剃り落としを防ぐことができます。
「鼻」には目には見えない細かな毛と毛穴汚れが。でも実はシェーディングをすることで毛穴に詰まった皮脂やファンデーションの残りも取り除くことができます。小鼻を剃るときは、毛と一緒に表面に浮き出た汚れを「削る」イメージで剃りましょう。鼻筋に剃って上から下へと剃っていきます。
「口元」は口の内側から舌で押し出すようにして皮膚を引っ張ると、埋もれた毛がよく見え、剃り残し防止に。
正しい顔そりで肌色がワントーンアップ
番組では、この顔そりを実践後、もう一度30倍拡大カメラで肌の様子を観察。すると、顔全体のうぶ毛がなくなっただけで肌がワントーン明るくなり、小鼻の汚れも取り除けていることがわかりました。
気になる顔そりの疑問
ここからは、番組で紹介された顔そりの疑問について紹介していきます。
顔そりはどのくらいの頻度で行えばいいの?
慶応義塾大学病院皮膚科医の大内健嗣さんによると、アゴから口周りの皮膚は約6週間で生え替わるとのこと。毛と毛の間の皮膚も同じくらいの周期のため、理想は「1ヶ月に1度」なのだそう。
でも、それだと剃るまでの間に毛が目立ってしまいますよね。番組でも、大内さんが自身の患者さんに「その間にフサフサになっちゃう」と言われた、と口にしていました。
その場合は「頻度は少なめに」ということを頭に入れた上で、
- 清潔な刃を使う
- 顔そり前後にしっかり保湿をする
を意識して行えばOKとのこと。
「“1ヶ月に1度”じゃ我慢できない!」という人でも安心ですね。
剃る・抜く、どちらがいい?
大内さんは「抜くのは時間がかかる上、痛い。痛いということは毛穴に負担がかかっている」とコメント。
毛を抜くと、毛穴に負担がかかり
- ニキビ
- 色素沈着
- 埋没毛
の原因になることも。
剃る・抜くなら「剃る」がおすすめです。
剃ると毛が濃くなるって本当?
「剃ると毛が濃くなる」に医学的根拠はない、と大内さんはコメント。
毛穴の断面が大きく見えることで毛が濃く見えるのでは?とのことでした。
40代ならではの注意点
加齢とともに角質の水分量は減っていくもの。そのため、刃を強く当てすぎないよう意識しましょう。刃を強く当てすぎないためには、お風呂上がりの毛が柔らかくなっているタイミングで剃るのがベストです!
皮膚を傷つけないカミソリのお手入れ方法
肌を傷つけないためには、剃り方だけでなく「カミソリのお手入れ方法」にも注意しなければなりません。
NGなお手入れ方法
顔そりの後、カミソリについた毛や汚れを落とすために、ティッシュやタオルで拭いたり、歯ブラシでこすったりしていませんか?
実はそれ、NGなお手入れ方法なんです。
カミソリには滑りをよくするためにコーティングされています。コーティングは、肌の上での滑りをよくして引っかかりをなくしてくれるもの。しかし刃先をこすってしまうと、そのコーティングが剥がれてしまい、肌を傷つけることに・・・。
何気なく刃先を拭いたりこすったりしていた人、多いのではないでしょうか。でも実は商品パッケージの裏側に「刃先を拭かないでください」という注意書きがあるのです。
それから、カミソリを湿気の多いお風呂場に放置していませんか?「清潔を保つために」と石鹸を使って洗い流していませんか?
湿気の多い場所で放置すると刃がサビてしまい、刃がボロボロになるのでNG。また石鹸を使って洗うのも、流しきれなかった石鹸がサビの原因となるため、NGです。
正しいお手入れ方法
顔そりの後は、
- ぬるま湯で洗い流す
- 水気を切る
- 風通しのいい場所で保管する
これだけでOKです!
また剃っているときに肌への引っかかりを感じるようになったら取り替えの合図です。コーティングされた刃は5〜10回が使用限度。カミソリは「消耗品」なんですね。
正しい顔そりの仕方とカミソリの正しいお手入れ方法を紹介しました。
肌をいたわるようにして、気になるムダ毛を処理していきましょう!
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