専門家が教える、冷えと低体温をなおす3つのコツ
すっかり冬本番です。足下から冷えやすいオフィスで、膝掛けが手放せないというかたも多いのではないでしょうか?慢性的に冷えを感じやすい低体温は、女性特有の体調不良を感じたり……この季節は特につらいものです。『全身の「血めぐり」改善100のコツ100のコツ決定版』から、冷えによる低体温改善のポイントをご紹介します。
冷えと女性の病気との関係性とは?
東京女子医科大学名誉教授・医学博士の黒島淳子先生によると、西洋医学では、冷えと病気の関係ははっきりと解明されているわけではないものの、冷えが体に悪影響を及ぼしていることは間違いなく、その理由は血液の循環にあるといいます。体が冷えると血管が収縮し、血流が悪くなり、血液が滞ります。逆にあたたまると、血管は拡張し、血液の流れが活発になることで、栄養分や酵素をたっぷりと含んだ血液がまわり、体の各部位が活動し始めます。
たとえば、子宮内膜症ではない場合の生理痛の原因のひとつに、体の冷えがあるといいます。冷えることで、子宮の血管が収縮し、これが生理痛の原因になることがあります。子宮筋腫になると、その筋腫が子宮だけではなく、膀胱や腸など周りの臓器を圧迫し、血液循環が悪くなります。
このように、女性の下腹部には膀胱や腸にくわえて子宮や卵巣などが詰まっていて、女性ホルモンの作用を受けて実に密接につながっています。
体をあたためたり、ホルモン分泌を良好にすることで、冷えが改善され、うっ血した血液の流れがよくなり、痛みや症状がひいていくものと考えられます。
低体温になりやすい理由とは?
アスカ鍼灸治療院院長の福辻鋭記先生によると、最近、平熱で36度もないという低体温の人が増えているといいます。その理由には、以下のようなものがあげられます。
・運動をしなくなり、筋肉を使うことが少なくなっている
・冷たい飲み物などをとりすぎる
・夏であれば冷房に長時間されされる
いかがでしたか?人間の体は、自律神経の働きに支配され、交感神経と副交感神経のバランスにより、健康を維持しています。この働きを悪くする大きな原因のひとつが冷えであり、冷えは血液の流れを悪くして、疲労感や筋肉のこりを招く原因にもなります。交感神経が優位になりすぎると、自律神経のバランスが崩れて、低体温を招く原因にもなるのです。言うまでもなく、冷たい飲み物をとりすぎたり、冷える環境にされされつづければ、血流はどんどん悪くなっていきます。
それでは、冷えによる低体温を改善する、3つのポイントをご紹介します。
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