年収8000万の人がふるさと納税で「もらわないもの」とは?
元国税局職員 さんきゅう倉田です。芸人をやりながら、そこで見聞きしたことを記事にしています。
西麻布や六本木のような怖いとところや銀座のような華やかな場所に行かなくとも、東京で仕事をしていると、しこたま社長と出会います。
大きな社長から小さな社長まで、優しい方から横柄な人まで、地元の有志から1代で財を成した方まで出会います。
一口に社長といっても、年収には幅があります。東証に上場している会社でも年収2000万円くらいの方もいますし、非上場で1億円以上の役員報酬を得る人もいます。
どちらも、珍しくないので、驚くことはありません。
ただ、ごく稀に、社長でないのに年収8000万円を得る会社員の方と出会うことがあります。これには、びっくりしてしまいます。そんな人がいるのかと、目を丸くします。
なぜ僕に彼らの年収が分かるのか
どのような会社なのか、勤続何年なのか、どんなところに住んでいるのか、興味は尽きません。もちろん、「俺の年収は8000万円だ」とか「儂の年収は8000万円を超えとる」などとストレートなことは、自分から言いません。
それでも、年収が分かるのは、ふるさと納税の金額を教えてくれるからです。
ほとんどのお金持ちの会社員は、ふるさと納税をやっています。ふるさと納税には、控除限度額があって、お金持ちは自分の控除限度額をきちんと把握しています。
その上で、限界までふるさと納税を行っています。
どのような返礼品が良いとか、どこの自治体が良いとか、手続きはどうやるかとか、そういう情報は、互いに共有することが多いようです。このように、普段からふるさと納税の話をしていると、前年、いくら分寄付したかを、気軽に口にするようになります(ふるさと納税って「寄付」なんですね!)。
「私の去年のふるさと納税額は、53万です」などと、教えてくれます。すると、限度額目いっぱいまでふるさと納税をしていると考えて、年収を逆算することができます。「53万円のふるさと納税をしているということは、限度額が53万円だとして、これが独身の場合、年収は2100万円くらいかな」と容易に想像できます。
年収8000万円の人の場合、限度額が300万円くらいになります。だから、「ふるさと納税を300万円しました」と聞いて、ぼくは目をまるくしています。
年収8000万円の人のふるさと納税
僕が出会った8000万円の人は、全員ふるさと納税を「限界まで」やっています。肉や魚、米、卵などを頼み、それらがひっきりなしに家に届きます。ふるさと納税の返戻率は3割なので、300万円の寄付をすると、90万円分の返礼品がやってきます。
仮に、返礼品をすべて食品とした場合、月に7.5万円の食品が届くことになります。1日にすると、およそ2500円分です。外食もするでしょうし、大家族でないかぎり、とても食べきれません。それでも、お金持ちなので、できることはすべてやります。得すると分かっていて、それを放棄することはありません。もらわないものは「ない」のです。
同じ金額を失うのともらえるのでは、失う時のほうが人間の行動に影響を与えます。「得」では、人の心は動きにくい。しかし、お金持ちは、自分をコントロールできるので、得を積極的に享受します。だから、お金持ちになれたし、より資産を増やしていくことができます。
お金持ちは「得すること」を怠けない
年収8000万円の人に共通する行動はいくつかありますが、その中でも「ふるさと納税を限度額までやっている」というのはほとんどの方に見られる傾向ではないでしょうか。
300万円分のふるさと納税は大変です。1万円程度の寄付が多い中で、300万円分の寄付先を探すのは大変な作業です。決済するだけでも大変な時間がかかります。それでも、怠けることなく、アンテナを張って情報を得て、よりよい寄付先を求めています。
もちろん、巷で囁かれているような「得するかどうかわからないから、不安」とは微塵も考えません。多くの情報を得て、正確に理解できるから、年収が8000万円なのです。存在しないリスクに怯えるのは、いつだって、貧しい人だけです。
ところで、トークライブを開催します!
こんな僕ですが、芸歴10年を祝して、はじめてトークライブをします。10年で学んだことのひとつが「笑いがなくとも“おもしろい”と感じる話がたくさんある」です。
オトナサローネでは、そういう話を記事にしています。
ライブでは、ここ1年間で、感心した話、驚いた話、胸を打った話、程度が甚だしいと思った話を短く正確に、口頭でお伝えします。
2019年8月9日(金)19:15開演 東京・渋谷 ヨシモト∞ドーム ステージⅠ 1,500円(ワンドリンク500円別途)
詳しくはこちら。
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